軽油の車にレギュラーを入れてしまったらどうしたらいいですか?

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軽油指定車にガソリンを入れてしまった場合は、エンジンをかけずにJAFや整備工場に連絡し、燃料の抜き取りを依頼してください。エンジンをかけてしまうと、故障の原因になります。少量であれば軽油を足して様子を見る方法もありますが、専門家への相談が推奨されます。

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軽油指定車にガソリンを入れてしまった!焦らず冷静に対処するための完全ガイド

「しまった!軽油指定の車にガソリンを入れてしまった!」

これは誰にでも起こりうる、本当に冷や汗もののトラブルです。しかし、焦ってエンジンをかけたり、安易な自己判断で対処したりするのは危険です。最悪の場合、車のエンジンに深刻なダメージを与えてしまい、修理費用が数十万円にも及ぶ可能性があります。

この記事では、軽油指定車にガソリンを入れてしまった際の正しい対処法を、状況別に詳しく解説します。万が一の事態に備えて、ぜひ最後までお読みください。

1. 入れてしまったガソリンの量と状況を確認

まずは落ち着いて、以下の情報を把握しましょう。これが、適切な対処法を判断するための重要な手がかりとなります。

  • 入れたガソリンの量: 給油量レシートや、メーターの減り具合から、おおよその量を把握します。
  • ガソリンを入れた直後か、走行後か: まだエンジンをかけていないのか、すでに走行してしまったのかによって対処法が大きく変わります。
  • 走行距離: 走行した場合は、どれくらいの距離を走行したのかを把握します。

2. まだエンジンをかけていない場合 (最良のケース)

これが最もダメージを最小限に抑えられるケースです。絶対にエンジンをかけないでください!

  • 冷静にJAFや自動車保険のロードサービスに連絡: 状況を説明し、レッカー移動の手配を依頼します。
  • 近くの整備工場に連絡: レッカー移動先を整備工場に指定し、燃料の抜き取りと点検を依頼します。
  • 自分で燃料を抜こうとしない: 危険な作業であり、専門的な知識や設備が必要です。絶対にやめましょう。

3. すでにエンジンをかけて走行してしまった場合 (深刻なケース)

エンジンをかけてしまった場合、ガソリンが燃料系統全体に回ってしまっている可能性があります。

  • すぐに安全な場所に停車: エンジンに異音や異常振動を感じたら、ただちに安全な場所に停車してください。
  • エンジンを停止し、再始動は絶対にしない: これ以上、エンジンへのダメージを広げないために、エンジンは停止したままにしておきます。
  • JAFや自動車保険のロードサービスに連絡: エンジンをかけたこと、走行距離、症状などを詳しく説明し、レッカー移動の手配を依頼します。
  • 整備工場で詳細な点検と修理: 燃料系統全体の洗浄、部品交換など、専門家による徹底的な点検と修理が必要です。

4. 少量のガソリンを入れてしまった場合 (状況次第で対応可能)

ごく少量(例えば、5リットル以下)のガソリンを軽油に混ぜてしまった場合は、以下の点を考慮して対処を検討してください。

  • メーカーや車種によって許容範囲が異なる: 車種によっては、少量のガソリン混入を許容している場合もあります。取扱説明書を確認するか、メーカーに問い合わせてみましょう。
  • 軽油を満タンまで補充する: ガソリンの濃度を下げるために、軽油を満タンまで補充します。
  • しばらく様子を見る: エンジンの調子に注意しながら、しばらく様子を見ます。異音や不調を感じたら、すぐに専門家に相談してください。
  • 念のため、整備工場で点検を受ける: 心配な場合は、整備工場で燃料系統の点検を受けることをお勧めします。

5. なぜガソリンが軽油車に悪いのか?

軽油とガソリンは、燃焼に必要な特性が大きく異なります。ガソリンは軽油よりも揮発性が高く、自己着火性が低いという特徴があります。軽油エンジンは、圧縮によって高温になった空気中に軽油を噴射し、自然着火させることで燃焼させています。ガソリンを混ぜてしまうと、以下のような問題が発生する可能性があります。

  • 異常燃焼 (ノッキング): ガソリンの自己着火性の低さから、正常なタイミングで燃焼せず、異常な燃焼 (ノッキング) を引き起こし、エンジンにダメージを与えます。
  • 燃料ポンプやインジェクターの故障: ガソリンは軽油よりも潤滑性が低いため、燃料ポンプやインジェクターなどの部品を摩耗させ、故障の原因となります。
  • 排気ガス浄化装置の故障: ガソリンが混入した燃料を使用すると、排気ガス浄化装置 (DPFなど) に負担がかかり、故障の原因となることがあります。

6. 予防策

同じ失敗を繰り返さないために、以下の点に注意しましょう。

  • 給油口の形状を確認: 軽油車とガソリン車では、給油口の形状が異なる場合があります。
  • 給油前に燃料の種類を再確認: 給油機に表示されている燃料の種類を、必ず確認しましょう。
  • セルフ給油に慣れていない場合は、有人スタンドを利用: 不安な場合は、有人スタンドで店員に給油を依頼しましょう。

まとめ

軽油指定車にガソリンを入れてしまった場合は、焦らず冷静に対処することが重要です。エンジンをかけずにJAFや整備工場に連絡し、専門家による適切な処置を受けましょう。早期対応が、車のダメージを最小限に抑える鍵となります。今回の記事が、万が一の事態に役立つことを願っています。