4K録画の容量は1時間あたりどのくらいですか?

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4K録画の容量は設定や圧縮率によって大きく変動しますが、一般的な目安として1時間あたり約30GB~70GBです。高画質設定の場合、1時間あたり100GBを超えることもあります。1080p録画と比べると容量は数倍大きいため、大容量ストレージの準備が必要です。

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4K動画撮影の魅力は、その圧倒的な高精細さです。しかし、その美しさの裏には、大きな容量の課題が潜んでいます。4K動画1時間あたりの容量は、一体どれくらいなのでしょうか? 単純に「〇GB」と答えられないほど、多くの要因が絡み合っています。この記事では、その要因を詳しく解説し、あなた自身の撮影環境における推定容量を把握するためのヒントを提供します。

まず、最も重要な要素は「ビットレート」です。ビットレートとは、1秒間に記録されるデータ量を表す単位で、bps(ビット毎秒)またはMbps(メガビット毎秒)で表記されます。ビットレートが高いほど、高画質で滑らかな動画を記録できますが、その分容量も大きくなります。一般的な4K動画のビットレートは、低画質設定で20Mbps前後から、高画質設定では100Mbpsを超えるものまで存在します。

次に重要なのは「解像度」です。4Kといえば、一般的に3840×2160ピクセルを指しますが、中には、4096×2160ピクセルといった、より高解像度の4K規格も存在します。解像度が高いほど、より多くの情報を記録するため、容量は増加します。

さらに、動画の「フレームレート」も影響します。フレームレートは1秒間に表示される画像の枚数を表し、fps(フレーム毎秒)で表記されます。フレームレートが高いほど、動きが滑らかに表現されますが、容量も大きくなります。一般的な4K動画のフレームレートは、30fpsや60fpsが多く使われます。60fpsは30fpsの約2倍の容量を必要とします。

そして、使用している「圧縮コーデック」も無視できません。コーデックとは、動画データを圧縮・解凍する技術のことです。H.264、H.265(HEVC)、VP9など、様々なコーデックが存在し、それぞれ圧縮効率が異なります。H.265はH.264と比べて高圧縮率を誇り、同じ画質であればより小さなファイルサイズを実現できます。しかし、処理能力の要求は高くなります。

これらの要素が複雑に絡み合うため、単純な計算式で容量を正確に予測することはできません。しかし、一般的な目安として、以下のような容量を想定することができます。

  • 低ビットレート、低フレームレート、H.265コーデック: 1時間あたり約30GB~40GB
  • 中ビットレート、中フレームレート、H.264コーデック: 1時間あたり約50GB~70GB
  • 高ビットレート、高フレームレート、H.264コーデック: 1時間あたり約80GB~100GB以上

ただし、これはあくまでも目安です。実際の容量は、撮影対象の動きや色の複雑さなどによっても変化します。静止画が多いシーンであれば容量は小さくなり、動きが多いシーンや色彩豊かなシーンでは容量が大きくなります。

4K動画撮影を始める前に、自身の機器の性能と、利用可能なストレージ容量を十分に確認することが重要です。撮影前にテスト撮影を行い、1時間あたりの容量を計測しておくことを強くお勧めします。 容量不足による撮影中断は、せっかくの撮影機会を台無しにしてしまう可能性があるからです。 大容量のSDカードやSSD、そしてクラウドストレージサービスの利用を検討し、快適な4K動画撮影ライフを送りましょう。