81で電話がかかってくるとどこからかかってくるのですか?

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日本の携帯電話から国際電話がかかってきた場合、電話番号の先頭に「81」が付きます。これは日本の国番号で、発信元が日本国内の携帯電話であることを示唆します。ただし、必ずしも日本の携帯電話からの発信とは限らないため、発信者番号表示を確認する必要があります。

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81で始まる電話、それは日本からの電話…という認識は広く浸透していますが、本当にそう断言できるのでしょうか? 一見するとシンプルに見えるこの番号の謎を、様々な角度から紐解いてみましょう。

確かに、国際電話の際に日本の国番号として「81」が使用されるのは事実です。国際電話番号の体系では、日本は「81」を割り当てられています。そのため、着信表示に「81」が付いた番号は、発信元が日本である可能性が高いと言えます。特に、その後ろに続く番号が日本の携帯電話の番号体系に沿っている場合、日本国内の携帯電話からの発信だと判断しても大きな間違いではないでしょう。

しかし、この「可能性が高い」という表現にこそ、重要なポイントが隠されています。「81」で始まる電話が必ずしも日本の携帯電話から発信されているとは限らないのです。その理由はいくつか考えられます。

まず、VoIP(Voice over Internet Protocol)サービスの存在です。近年、インターネット回線を利用した安価な国際電話サービスが普及しています。これらのサービスでは、発信元の電話番号を自由に設定できる場合が多く、実際には海外から発信されていても、日本の番号が表示されるように設定されている可能性があります。これは、スパム電話や詐欺電話などの不正な発信元を隠蔽する目的で使用されるケースも少なくありません。

次に、IP電話を使った国際着信サービスも挙げられます。日本の企業が海外に拠点を持つ場合、海外のオフィスに設置されたIP電話機から、日本の番号を表示して日本国内の顧客に電話をかけることが可能です。この場合、実際に電話がかかってきたのは海外のオフィスですが、着信表示は「81」から始まる日本の電話番号になります。

さらに、発信者番号偽装という手法も存在します。悪意のある発信者は、技術的な手段を用いて、任意の番号を表示させることができます。この場合、発信元が完全に隠蔽されているため、「81」で始まる番号が表示されていても、発信元は実際には全く別の場所にある可能性があります。

これらの要因によって、「81」で始まる電話の発信元を正確に特定することは、容易ではありません。着信表示された番号だけで判断するのではなく、電話の内容や発信元を裏付ける情報が必要になります。例えば、知らない番号からの電話の場合、すぐに折り返し電話をかけるのではなく、一度落ち着いて状況を確認することが重要です。

もし重要な情報について電話がかかってきた場合、発信元の正当性を確認するために、企業の公式ウェブサイトや電話番号を確認したり、第三者機関に問い合わせたりするなど、慎重な対応を心がけましょう。 単に「81」という国番号だけで安易に判断するのではなく、常に疑いの目を持ち、情報リテラシーを高めておくことが、安全に電話に対応するための第一歩と言えるでしょう。 未知の番号からの電話には、安易に個人情報を伝えたり、指示に従ったりしないよう、十分注意してください。