Dl-1とDH-2の互換性はありますか?

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DL-1とDH-2は名称が似ていますが、大型ディーゼル車と乗用車ディーゼル車に適しており、互換性がありません。DH-2の硫酸灰分が高いため、乗用車ディーゼル車のDPF(微粒子フィルター)を早期に目詰まりさせ、問題を引き起こす可能性があります。

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DL-1とDH-2ディーゼル潤滑油の互換性

はじめに

ディーゼル燃料に添加される潤滑油は、エンジンの保護とスムーズな運転に不可欠です。DL-1とDH-2は、それぞれ大型ディーゼル車と乗用車ディーゼル車用に設計された2つの一般的な潤滑油グレードです。これらの潤滑油は互換性があるか、混用しても問題ないでしょうか。

DL-1とDH-2の相違点

DL-1とDH-2は、用途と組成の面で異なる2つの潤滑油グレードです。

  • 用途: DL-1は大型ディーゼル車、特にオフロード車両に使用されるように設計されています。一方、DH-2は乗用車や軽トラックなどのディーゼル乗用車用に設計されています。
  • 組成: DL-1は硫酸灰分が低く、大型ディーゼルエンジンの高出力と過酷な条件に耐えられるように配合されています。一方、DH-2では硫酸灰分が高く、乗用車ディーゼルエンジンの排出削減システム、特にDPF(微粒子フィルター)との互換性を保ちます。

互換性の問題

硫酸灰分が異なるため、DL-1とDH-2は互換性がありません。DL-1の硫酸灰分が乗用車ディーゼル車のDPFに蓄積すると、目詰まりを引き起こし、エンジンの問題を引き起こす可能性があります。

具体的には、DL-1の硫酸灰分がDPFに以下のような悪影響を及ぼします。

  • 粒子の捕集能力の低下
  • 排気背圧の増加
  • 燃費の低下
  • エンジンパワーの低下

一方、DH-2の低硫酸灰分はDPFとの互換性を確保し、これらの問題が発生しないようにします。

結論

DL-1とDH-2は、名称が似ているものの、異なる用途と組成を持ちます。硫酸灰分の違いにより、互換性がなく、混用すると乗用車ディーゼル車の性能に悪影響を及ぼす可能性があります。したがって、大型ディーゼル車には常にDL-1潤滑油を使用し、乗用車ディーゼル車には常にDH-2潤滑油を使用することが重要です。