IPhoneのメッセージで急に 81になるのはなぜ？

iPhoneのメッセージアプリで電話番号が突然「+81」で表示されるようになる現象、経験された方も多いのではないでしょうか？ これは決してアプリの不具合やハッキングされた証拠ではなく、多くの場合、iOSのアップデート、もしくは設定変更が原因です。 一見すると不気味で、身に覚えのない番号にメッセージが届いていると不安になるかもしれません。しかし、落ち着いて原因を究明し、対処することで簡単に解決できる問題です。 この記事では、この現象の原因と、その解決策を詳しく解説していきます。

まず、最も可能性が高い原因は前述の通り、iOSのバージョンアップです。 Appleは定期的にiOSをアップデートし、セキュリティの強化や機能改善、そして内部的な処理方法の変更を行っています。 その変更が、電話番号の表示形式に影響を与えることがあります。 具体的には、国際電話番号形式への変更です。 日本の国番号である「+81」が付与されることで、電話番号が国際標準規格に準拠したものへと変化するわけです。 これは、グローバルなコミュニケーションを円滑にするためのAppleの取り組みの一環と言えるでしょう。 アップデート後、システムが既存の連絡先情報を自動的にこの新しいフォーマットに更新できていない場合、「+81」が付いた番号が表示されるという現象が発生します。

次に考えられる原因は、iMessageの設定変更です。 iMessageは、Appleデバイス間でメッセージを送受信する際に用いられるサービスですが、この設定が変更されたことによって、電話番号の表示形式に影響が出る場合があります。 例えば、iMessageの設定で「電話番号を隠す」などの機能を誤って有効にしてしまった場合、電話番号が「+81」を含む国際番号形式で表示されることがあります。 これは、iMessageが送信元を特定するために、より明確な番号表示を行うようになったためと考えられます。

さらに、稀ではありますが、SIMカードの交換や、キャリア設定の変更によって発生することもあります。 新しいSIMカードに切り替えた際、システムが電話番号情報を正しく認識できていない可能性があります。 また、キャリアが提供する設定プロファイルの更新によって、電話番号の表示形式が変更されるケースも考えられます。

これらの原因への対処法として、まず試すべきはiPhoneの再起動です。 再起動によって、システムが電話番号情報を正しく読み込み直す可能性があります。 それでも解決しない場合は、iOSのアップデートが最新版であることを確認し、必要であればアップデートを行います。 アップデート後も問題が解決しない場合は、iPhoneの設定アプリでiMessageの設定を確認し、必要に応じて変更します。「電話番号を隠す」機能が無効になっているか、iMessageの電話番号登録が正しく行われているかを確認しましょう。

それでもなお「+81」が表示される場合は、連絡先アプリで該当の電話番号を編集し、保存し直してみましょう。 電話番号を一度削除して再入力することで、システムが正しい電話番号情報を認識できるようになる場合があります。 それでも改善が見られない場合は、Appleサポートに連絡し、専門家の助けを求めるのが最善策です。

このように、「+81」の表示は、一見すると深刻な問題のように見えますが、多くの場合、比較的容易に解決できるものです。 慌てず、この記事で紹介した手順を一つずつ試してみてください。 そして、日頃からiOSのアップデートを行うことで、このような問題の発生リスクを軽減できることを覚えておきましょう。