SIMカードを抜いたらラインは使えますか？

SIMカードを抜いた状態でもLINEが使えるかどうかは、状況によって大きく異なります。結論から言うと、SIMカードを抜いても、Wi-Fi接続またはモバイルデータ通信（テザリング等）が有効であればLINEのほとんどの機能は利用可能です。 ただし、SIMカードを抜くことで利用できなくなる機能もあります。この記事では、SIMカードを抜いた状態でのLINEの利用について、詳細に解説します。

まず、LINEが利用できるようになるための必須条件は、インターネットへの接続です。LINEは、インターネットを経由してサーバーと通信を行うアプリケーションです。そのため、インターネット接続がない限り、メッセージの送受信、通話、ビデオ通話といった基本的な機能は利用できません。

SIMカードは、携帯電話回線に接続するために必要なものです。SIMカードを抜くと、携帯電話回線を利用したモバイルデータ通信ができなくなります。つまり、SIMカードを抜いた状態では、モバイルデータ通信を介したLINEの利用は不可能となります。

しかし、Wi-Fi環境に接続していれば、SIMカードの有無に関わらずLINEは問題なく利用できます。自宅のWi-Fi、カフェのWi-Fi、職場などのWi-Fiに接続していれば、メッセージの送受信、通話、ビデオ通話、スタンプの送受信など、LINEのほとんどの機能を制限なく利用可能です。

さらに、スマートフォンをモバイルルーターとして使用し、他の機器からWi-Fiテザリングによってインターネット接続を提供している場合も、SIMカードを抜いてもLINEは利用できます。この場合、SIMカードを挿したスマートフォンがモバイルデータ通信を提供するため、SIMカードを抜いてもLINEは問題なく機能します。ただし、テザリング元のスマートフォンのバッテリー消費は大きくなるため、注意が必要です。

一方、SIMカードを抜くと利用できなくなる機能もあります。代表的なものが、電話番号認証を用いたLINEへのログインとSMS認証です。これらの機能は、携帯電話回線を通じて認証を行うため、SIMカードがないと利用できません。

もし、SIMカードを抜いた後にLINEにログインしようとする場合、事前にLINEアカウントにメールアドレスを登録しておくと、メールアドレスによる認証でログインできます。メールアドレスを登録していない場合は、SIMカードを再挿入するか、別の認証手段（例えば、LINE IDやQRコード）を用いてログインする必要があります。また、電話番号による認証が不可欠な機能、例えば電話番号で友人を検索する機能なども利用できなくなります。友人を再追加する際には、LINE ID検索やQRコードスキャンを用いる必要があります。

まとめると、SIMカードを抜いてもWi-Fi接続があればLINEは利用可能です。ただし、モバイルデータ通信や電話番号認証に関連する機能は利用できないため、事前に必要な設定を行っておくことを推奨します。特に、海外旅行などでSIMカードを交換する際には、メールアドレスによるログインや友人のLINE IDを事前に確認しておくと、スムーズにLINEを利用できます。 常にインターネット接続を確保し、利用可能な認証手段を複数用意しておくことが、SIMカード抜きでもLINEを快適に利用するための鍵と言えるでしょう。