Wi-Fiのセキュリティタイプはどこに記載されていますか？

Wi-Fiのセキュリティタイプはどこで確認できるのか？一見簡単な質問ですが、その答えは意外と多様で、ユーザーの状況によって探し方が変わってきます。 単に「ルーターの設定画面を見ればいい」というだけでは不十分です。この記事では、Wi-Fiのセキュリティタイプを確認するための網羅的な方法と、それぞれの方法における注意点、そしてトラブルシューティングについて詳しく解説します。

まず、最も手軽な方法は、ルーター本体の確認です。多くのルーターは、本体底面や側面にステッカーが貼られており、そこには機種名、SSID（ネットワーク名）、そして重要な情報としてWi-Fiのセキュリティタイプ（WPA2-PSK、WPA3-SAEなど）が記載されています。このステッカーは、小さな文字で記載されていることが多いため、老眼鏡などが必要になる場合もあります。 また、ルーターの電源を入れ直すと、ステッカー上の情報が消えることはありませんが、ルーターの設定変更によってはセキュリティタイプが変わる可能性がある点に注意が必要です。ステッカーの情報は、あくまで設定時の情報の一例と捉えるべきです。

ステッカーがない、もしくは情報が読めない場合は、取扱説明書を確認しましょう。ルーターを購入時に付属していた説明書には、機器の仕様や設定方法だけでなく、セキュリティタイプに関する情報が詳細に記載されているはずです。説明書を紛失してしまった場合は、ルーターのメーカー名と機種名（通常、本体に記載されている）を元に、メーカーのウェブサイトで電子版のマニュアルを検索することができます。多くのメーカーが、製品サポートページでPDF形式の取扱説明書を提供しています。

しかし、それでもセキュリティタイプが分からない場合、最終手段としてルーターの設定画面にアクセスする必要があります。これは、パソコンやスマートフォンからルーターの管理画面にログインし、確認する方法です。具体的な手順はルーターの機種によって異なりますが、一般的にはウェブブラウザのアドレスバーに「192.168.1.1」や「192.168.0.1」といったIPアドレスを入力することでアクセスできます。 （正確なIPアドレスはルーター本体や取扱説明書に記載されています。） ログインには、ルーターの管理者パスワードが必要となります。初期設定のままの場合、パスワードは「admin」や「password」など、メーカーによって異なりますので、説明書を確認するか、メーカーのサポートページを参照してください。

ルーターの設定画面にアクセスできれば、無線LAN設定、セキュリティ設定、または類似の項目を探し、そこで使用されているセキュリティプロトコル（WPA2、WPA3、WEPなど）を確認できます。 設定画面のデザインはメーカーによって大きく異なるため、最初は戸惑うかもしれませんが、メニューを探せばたいてい見つけることができます。

最後に、注意点として、セキュリティタイプの表示方法はルーターによって異なります。単に「WPA2」と表示されるだけでなく、「WPA2-PSK」、「WPA3-SAE」といったより詳細な情報が表示される場合があります。「PSK」や「SAE」はそれぞれ認証方式を表しており、セキュリティの強度に影響します。 これらの用語の意味を理解する必要はありませんが、表示されている情報を正確に把握しておくことが、セキュリティ設定の確認や変更を行う上で重要となります。 もし、表示されている情報が理解できない場合は、メーカーのサポートに問い合わせることをお勧めします。

このように、Wi-Fiのセキュリティタイプを確認するにはいくつかの方法がありますが、それぞれの方法にメリット・デメリットが存在します。 まずは手軽な方法から試み、それでも解決しない場合は、より詳細な手順を試行錯誤する必要があることを覚えておきましょう。 安全なインターネット環境を維持するためにも、定期的に自身のWi-Fiセキュリティを確認することを強くお勧めします。