Wi-FiのSSIDの文字数は？

Wi-Fi SSIDの文字数：その制限と最適な命名法

Wi-Fiに接続する際、最初に目にするのがSSID（Service Set Identifier）です。これは、私たちが普段「Wi-Fiの名前」と呼んでいるもので、あなたの無線LANネットワークを識別する固有の名前です。 しかし、このSSID、実は文字数に制限があることをご存知でしょうか？ そして、その制限を理解し、適切な名前を選ぶことは、セキュリティや使い勝手にも大きく影響します。

多くの場合、SSIDは最大32文字まで設定可能だとされています。しかし、これはあくまで理論上の最大値であり、実際にはルーターのメーカーや機種、さらには使用する規格（IEEE 802.11a/b/g/n/ac/axなど）によって、微妙に制限が異なる場合があります。 中には、31文字までしか受け付けないルーターも存在します。 また、使用できる文字の種類にも制約があり、基本的には半角英数字（a～z、A～Z、0～9）と一部の記号（アンダーバー「_」など）に限られます。 日本語などのマルチバイト文字を使用しようとすると、文字化けを起こしたり、そもそも認識されなかったりする可能性が高いため、避けるべきです。

32文字という数字は、一見すると十分に長いように感じますが、実際には様々な点を考慮する必要があるため、必ずしも長い方が良いとは限りません。 例えば、非常に長いSSIDは、入力時に誤字脱字が発生しやすくなり、接続に失敗する可能性を高めます。 スマートフォンやタブレットなどの小さな画面では、特に入力の負担が大きくなります。 また、長いSSIDは、表示上も見づらく、他のネットワークとの識別が困難になる場合があります。

では、最適なSSIDの文字数はどれくらいでしょうか？ 理想的には、ネットワークを簡単に識別できる程度の長さで、かつ入力しやすい文字数を選ぶべきです。 例えば、「HomeNetwork」「MyWiFi」「Office_2F」など、8～15文字程度がバランスが良いでしょう。 重要なのは、ネットワークの場所や用途を簡潔に表現し、覚えやすく、入力しやすい名前を選ぶことです。

さらに、SSIDの命名においてはセキュリティも重要な要素となります。 デフォルトのSSIDのまま使用するのは、セキュリティ上の大きなリスクとなります。 デフォルトのSSIDは、多くの場合、メーカー名や機種名の一部が含まれており、容易に推測されるため、不正アクセスを受けやすくなります。 そのため、必ずデフォルトのSSIDを変更し、覚えやすく、かつ推測されにくい独自のSSIDを設定することが重要です。 パスワードについても同様の注意が必要です。

最後に、SSIDの設定を変更する際には、接続している全てのデバイスで再接続設定を行う必要があることを覚えておきましょう。 全てのデバイスでSSIDとパスワードが正しく設定されていることを確認し、安全にWi-Fiを使用しましょう。 適切なSSIDの設定は、快適なインターネット環境を構築する上で、非常に重要なステップの一つなのです。