「より悪いことに」は英語で何といいますか?

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事態が悪化する際に、「To make matters worse」は「さらに悪いことに」「泣きっ面に蜂」のように、状況を悪化させる要素が加わることを示す英語の表現です。問題がすでに存在している状況で、事態がさらに悪化した場合に使われます。

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「より悪いことに」を英語で表現する方法は、状況やニュアンスによって様々です。単に事実を述べる場合から、皮肉や嘆きを込めた表現まで、幅広い選択肢があります。「To make matters worse」は確かに一般的な表現で、状況の悪化を簡潔に示しますが、より具体的な状況や感情を伝える表現も存在します。以下、いくつかの表現とそれぞれのニュアンス、使い分けについて解説します。

まず、「To make matters worse」は、既に問題を抱えている状況に新たな問題が加わることを示す、最も一般的な表現と言えるでしょう。事実を淡々と述べる場合にも使えますが、多少の嘆息や諦めが感じられることもあります。例えば、「I lost my wallet, and to make matters worse, it was my birthday.」のように使います。これは、「財布をなくした。さらに悪いことに、今日は誕生日だった。」と訳せます。この場合、「To make matters worse」は、誕生日という特別な日に不幸が重なったことを強調しています。

よりフォーマルな場面では、「To compound the problem」や「To exacerbate the situation」といった表現が適しています。「To compound the problem」は、問題が複雑化し、より深刻になることを意味します。例えば、「The delay in delivery compounded the problem of already low stock levels.」は「納期の遅れが、既に低い在庫レベルの問題をさらに複雑にした。」と訳せます。一方、「To exacerbate the situation」は、状況を悪化させる、さらにひどくするという意味で、より強い否定的なニュアンスを含みます。「The drought exacerbated the already fragile food supply.」は、「干ばつにより、既に脆弱な食糧供給がさらに悪化した。」と訳せます。これらの表現は、ビジネス文書や学術論文など、フォーマルな場面で効果的に使用できます。

さらに、話し言葉では、「Adding insult to injury」や「Salt in the wound」といった慣用句も使われます。「Adding insult to injury」は、既に不幸な状況に、さらに侮辱や屈辱が加わることを意味し、皮肉や憤りを込めて使われます。例えば、「Not only did I fail the exam, but adding insult to injury, my friends all passed.」は、「試験に落ちただけでなく、さらに悪いことに、友達は皆合格した。」と訳せます。一方、「Salt in the wound」は、傷口に塩を塗るように、既に辛い状況をさらに悪化させることを意味し、同情や嘆きを込めた表現と言えるでしょう。例えば、「Losing my job was bad enough, but losing my house on top of that was just salt in the wound.」は、「仕事を失うだけでも十分につらいのに、それに加えて家をなくすなんて、本当につらい。」と訳せます。

このように、「より悪いことに」を英語で表現するには、様々な選択肢があり、それぞれの表現が持つニュアンスを理解することが重要です。状況や伝えたい感情に合わせて、適切な表現を選ぶことで、より正確で効果的なコミュニケーションが可能になります。 どの表現を選ぶかは、文脈と伝えたいニュアンスによって慎重に選択する必要があります。単に「It got worse」とだけ言うよりも、より詳細で、感情が伝わる表現を選ぶことで、より効果的なコミュニケーションが実現するでしょう。