英語で目的語と補語の見分け方は?
英語の目的語と補語は役割が異なります。目的語は動詞の作用を受ける対象で、「~を」「~に」といった前置詞句で修飾されることが多いです。一方、補語は主語や目的語の内容を説明・補足するもので、動詞の作用を受けるものではありません。文の完全性を保つために不可欠な要素です。 主語、動詞だけでは意味が不完全な場合、補語が必要になります。
英語の目的語と補語の違いを理解することは、英文法の基礎を固める上で非常に重要です。どちらも動詞と密接な関係がありますが、その役割は大きく異なります。一見似ているように見えるため、混同しやすいポイントでもあります。本稿では、具体的な例を用いて、目的語と補語の違いを明確に解説します。
まず、目的語 (Object) は、動詞の作用を受ける語です。動詞が「何をするのか」という行為の対象を示します。 多くの場合、「~を」や「~に」といった日本語の前置詞に対応する英語の前置詞(to, at, on, etc.)で修飾されますが、必ずしもそうではありません。目的語は、自動詞(intransitive verb)には存在せず、他動詞(transitive verb)にのみ存在します。
例えば、次の文を見てみましょう。
- He reads books. (彼は本を読む)
この文において、「reads」は他動詞で、「books」が目的語です。He (彼は) が「何をするのか」という行為の対象が「books (本)」です。 「He reads.」だけでは、何が読まれているのか不明確ですが、「books」を付け加えることで文の意味が完成します。 「books」は「reads」という動詞の作用を受けています。
一方、補語 (Complement) は、主語または目的語を説明・補足する語句です。動詞の作用を受けるのではなく、主語や目的語の内容をより詳しく説明するために必要となります。補語には、主語補語 (Subject Complement) と目的語補語 (Object Complement) の2種類があります。
主語補語 (Subject Complement) は、主語の内容を説明する補語です。主語と補語の間には、is, am, are, was, were, become, seem, appear などの連結動詞 (Linking Verb) が置かれます。
例えば:
- She is a doctor. (彼女は医者です)
この文では、「She」が主語、「is」が連結動詞、「a doctor」が主語補語です。 「a doctor」は「She」の内容を説明しており、動詞「is」の作用を受けているわけではありません。「She is」だけでは、彼女が何者なのか不明確です。
- He became a teacher. (彼は教師になった)
ここでは”became”が連結動詞で、”a teacher”が主語補語です。
目的語補語 (Object Complement) は、目的語の内容を説明する補語です。目的語と目的語補語の間には、連結動詞は入りません。
例えば:
- They elected him president. (彼らは彼を大統領に選んだ)
この文では、「They」が主語、「elected」が動詞、「him」が目的語、「president」が目的語補語です。「president」は「him」の内容を説明しており、「elected」の直接の作用を受けているわけではありません。「him」だけでは、彼が何になったのか不明確です。
- I painted the wall blue. (私は壁を青く塗った)
この文では”painted”が動詞、”the wall”が目的語、”blue”が目的語補語です。
まとめると、目的語は動詞の作用を受ける対象で、動詞の意味を完成させるのに必要です。一方、補語は主語や目的語の内容を説明・補足するもので、動詞の作用を受けるわけではありません。文の構造と意味を理解するために、目的語と補語の区別をきちんとつけることが重要です。 文脈を注意深く読み、それぞれの語句の役割を理解することで、英語の理解度が飛躍的に向上するでしょう。 練習問題を解き、様々な例文に触れることで、より深く理解を深めることができます。
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