高校生は小児科にいくべきですか?

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原則として、小児科は中学生までが対象とされ、高校生からは内科を受診するのが一般的です。ただし、明確な年齢制限はなく、かかりつけの小児科医が引き続き診察してくれるのであれば、高校生になっても小児科に通うことは問題ありません。大切なのは、信頼できる医師に相談することです。

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高校生は小児科に行くべきか?この問いに明確なイエスかノーはありません。年齢だけで判断すべきではない、というのが結論です。 日本において、小児科は一般的に15歳くらいまでを対象としていますが、これはあくまで目安であり、法律で定められたものではありません。 高校生になっても小児科に通い続けることが適切かどうかは、いくつかの要素によって判断する必要があります。

まず、高校生が抱える健康問題は、思春期特有の悩みと、それ以前から続く問題に大別できます。思春期特有の悩みとしては、急激な身体の変化に伴う生理痛、ニキビ、心の不安定さ、摂食障害、性に関する相談などがあります。これらの問題に対し、小児科医は思春期の発達過程を熟知しており、適切なアドバイスや治療を提供できる可能性が高いです。長年かかりつけの小児科医に診てもらっている場合、過去の病歴や体質を把握している医師に相談できる安心感も大きなメリットと言えるでしょう。

一方、内科は成人病や生活習慣病といった、より幅広い年齢層を対象とした疾患を専門に扱います。高校生でも、高血圧や高脂血症、喘息などの慢性疾患を抱えている場合、内科の受診が必要となることもあります。また、風邪やインフルエンザのような一般的な病気でも、内科を受診することに問題はありません。

では、具体的にどのような場合に小児科、内科どちらを選択すべきでしょうか? いくつかのケースを例に挙げて考えてみましょう。

  • 長年通っている小児科医への信頼がある場合: 高校生になっても、かかりつけの小児科医との信頼関係が強く、相談しやすいと感じているならば、小児科に通い続けることは全く問題ありません。医師も、患者の成長を理解し、適切な対応をしてくれるでしょう。特に、精神的な不安定さや思春期特有の悩みに対しては、長年の付き合いのある医師の方が相談しやすいと感じる高校生も多いはずです。

  • 思春期特有の悩みを抱えている場合: 生理痛のひどさ、ニキビの悪化、摂食障害の疑いなど、思春期特有の悩みを抱えている場合は、小児科医の専門性を活かすことが有効です。小児科医は、思春期の身体的・精神的な発達を理解しており、適切なアドバイスや治療を提供できます。

  • 慢性疾患を抱えている場合: 喘息やアトピー性皮膚炎など、長期間にわたる治療が必要な慢性疾患を抱えている場合は、これまで診てもらっている医師との継続的な治療が重要です。それが小児科医であれば、小児科に通い続けるべきでしょう。ただし、疾患によっては、内科医との連携が必要となるケースもあります。

  • 新たな症状が現れた場合: 今まで経験したことのない症状が現れた場合、小児科か内科か迷うかもしれません。その場合は、症状を詳しく説明し、医師に相談することが大切です。必要であれば、適切な科への紹介状を書いてもらうことができます。

最終的に重要なのは、自分の身体の状態を正しく理解し、信頼できる医師に相談することです。年齢だけで医療機関を選ぶのではなく、自分の状況に合った適切な医療機関を選択し、健康管理に努めることが大切です。 迷った場合は、かかりつけ医に相談するか、複数の医療機関に問い合わせてみることをお勧めします。