なぜ札幌駅はひらがな表記なのですか?

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JR札幌駅との区別を明確化するため、札幌市営地下鉄の駅名はひらがな表記「さっぽろ」を採用しました。 新札幌駅と新さっぽろ駅も、同様の混乱防止策としてひらがなを用いています。これは、利用者の利便性向上を目的とした、分かりやすい駅名表記の一環と言えるでしょう。
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なぜ「さっぽろ」? 地下鉄駅名に見る、札幌の分かりやすさへのこだわり

札幌旅行の際、地下鉄の駅名表示を見て「あれ?」と思ったことはありませんか? 地上にあるJRの駅は「札幌駅」なのに、地下の地下鉄の駅は「さっぽろ駅」と、ひらがなで表記されているのです。

実はこれ、利用者の混乱を防ぎ、分かりやすさを追求した結果なのです。札幌にはJRと札幌市営地下鉄という二つの鉄道網が存在し、両方に「札幌駅」がある場合、どちらの駅に向かえば良いのか分からなくなってしまいます。そこで、地下鉄の駅名をひらがな表記の「さっぽろ駅」にすることで、JRの「札幌駅」と明確に区別しているのです。

同様の例は、新札幌駅と新さっぽろ駅にも見られます。JRの駅は「新札幌駅」と漢字表記なのに対し、地下鉄の駅は「新さっぽろ駅」とひらがな表記になっています。これも、利用者がスムーズに目的地にたどり着けるよう、配慮された結果と言えるでしょう。

ひらがな表記にすることで、子供からお年寄りまで、誰もが瞬時に駅名を理解しやすくなるというメリットもあります。漢字に慣れていない外国人観光客にとっても、ひらがな表記は優しい設計と言えるでしょう。

駅名一つとっても、利用者の立場に立った分かりやすさを追求する。そんな札幌の街づくりの姿勢が、「さっぽろ駅」のひらがな表記には表れているのではないでしょうか。

さらに、札幌市営地下鉄では、駅名標識に分かりやすい工夫が凝らされています。駅名標識は日本語、英語、中国語、韓国語の4ヶ国語に対応しており、外国人観光客でも安心して利用できます。また、駅ナンバリングも導入されており、路線図を見るだけで簡単に目的の駅を見つけ出すことができます。

このように、札幌市営地下鉄は、誰もが快適に利用できるよう、さまざまな工夫を凝らしています。ひらがな表記の駅名も、その一環と言えるでしょう。