2024年の流行語・新語は？

2024年の流行語・新語：社会を映し出す言葉たち

毎年、世相を反映する流行語・新語が話題となるが、2024年も現代社会を浮き彫りにする多様な言葉が選出された。その中でも大きな注目を集めたのが、宮藤官九郎脚本のドラマ「不適切にもほどがある！」から生まれた「ふてほど」だ。

「ふてほど」は、「不適切」と「ほど」を組み合わせた言葉で、本質的に不適切な行為を指す。特に、権力を笠に着た横暴な言動や、モラルに反する勝手な言い訳に対して使われることが多い。この言葉の流行は、社会における不誠実さと横暴さの蔓延を如実に表している。

他にも、トップテン入りを果たした言葉には、「裏金問題」や「50-50」などがある。「裏金問題」は、不正な資金が不正な目的に使用される問題を指し、政治や経済界における腐敗を象徴している。「50-50」は、男女の賃金格差や家事分担の不平等を表す言葉で、ジェンダー平等の実現が依然として課題であることを示唆している。

また、デジタル化の進展を反映した「DX（デジタルトランスフォーメーション）」、「メタバース」といった言葉も上位にランクイン。さらに、環境問題への意識の高まりを示す「脱炭素化」や、コロナ禍における働き方を指す「リモートワーク」も選ばれた。

これらの流行語・新語は、社会が直面している課題や変化を鮮明に浮かび上がらせる貴重な指標となっている。言葉の持つ力を通じて、世の中をより良くするための議論や行動を促すことが期待される。