みずほとのぞみではどちらが早いですか?

5 ビュー

新大阪~鹿児島中央間を走る「みずほ」603号は、表定速度で時速220キロに達し、「のぞみ」に次いで国内2位の速さを誇ります。九州新幹線内では最高時速260キロですが、山陽新幹線では最高時速300キロで運転できるため、上位にランクインしています。ちなみに、国内最速の「はやぶさ」は時速320キロで3位です。

コメント 0 好き

みずほとのぞみ、どちらが早い?九州新幹線「みずほ」の速さの秘密

新大阪と鹿児島中央を結ぶ九州新幹線「みずほ」。そのスピードは「のぞみ」に迫る勢いで、鉄道ファンならずともその速さには注目が集まります。冒頭で触れたように、「みずほ」603号は表定速度で時速220キロを記録し、国内2位を誇ります。しかし、単純に「みずほ」と「のぞみ」、どちらが早いのか?という問いに対する答えは、一概には言えません。いくつかの要素を考慮する必要があります。

まず、「速さ」の定義を明確にする必要があります。「最高速度」で比較するのか、「表定速度」で比較するのか、あるいは「所要時間」で比較するのかによって、答えは変わってきます。

最高速度で比較すると、「のぞみ」が優勢です。東海道・山陽新幹線を走る「のぞみ」は、最新型のN700S系を使用した場合、最高時速300km/hに達します。一方、「みずほ」は九州新幹線内では最高時速260km/h、山陽新幹線内では「のぞみ」と同じく300km/hでの走行が可能です。

しかし、表定速度で比較すると、「みずほ」が「のぞみ」に肉薄するケースが出てきます。表定速度とは、停車時間を含めた平均速度のことです。停車駅が少ない「みずほ」は、表定速度が高くなる傾向があります。特に、新大阪~鹿児島中央間の直通運転を行う「みずほ」は、停車駅が少なく、高い表定速度を実現しています。

そして、最も利用者にとって重要な指標は所要時間でしょう。同じ区間を走る場合、「のぞみ」と「みずほ」どちらが早く到着するかは、具体的な発着駅とダイヤによって異なります。例えば、新大阪~博多間では、「のぞみ」の方が停車駅が多く、所要時間が長くなる場合もあります。一方、新大阪~鹿児島中央間では、直通運転の「みずほ」が有利になることが多いでしょう。

さらに、「みずほ」の速さの秘密は、単に最高速度や停車駅の数だけではありません。九州新幹線は、線形が良く、カーブが少ないため、高速走行に適しています。また、車両性能も高く、加速・減速性能に優れているため、停車駅があってもスムーズな運行が可能です。

このように、「みずほ」と「のぞみ」、どちらが早いのかは、状況によって異なります。単純な比較ではなく、利用区間、時間帯、そして何を基準に「速さ」を判断するかによって、最適な選択肢は変わってくるのです。旅行計画を立てる際には、それぞれの列車の特徴を理解し、自分のニーズに合った列車を選ぶことが重要です。

最後に、新幹線における「速さ」は、単に移動時間を短縮するだけでなく、経済活動の活性化や地域間交流の促進にも大きく貢献しています。「みずほ」の登場は、九州地方のアクセスを向上させ、新たな可能性を拓きました。今後も技術革新が進み、さらに速く、快適な新幹線が登場することを期待したいところです。