サバの水揚げ日本一はどこですか？

2023年のサバ水揚げ日本一は釧路港

2023年、長らく日本一の座を守り続けてきた千葉県銚子漁港が、サバの水揚げ量で北海道釧路港にその座を明け渡すことになりました。この劇的な逆転劇は、海水温の上昇がサバの回遊ルートに影響を与えたことが原因です。

銚子漁港の苦境

銚子漁港は、かつて年間1万トン以上のサバを水揚げする日本有数の産地でした。しかし、近年は海水温の上昇によりサバが北上し、2022年には水揚げ量が約1000トンまで激減しました。これは、10年前と比べて約90%の減少に相当します。

釧路港の躍進

一方、釧路港は北海道東部に位置し、近年サバの漁場として注目されてきました。海水温の上昇によりサバが北上する中、釧路港は好漁場となり、2023年には年間約5000トンのサバを水揚げしました。

銚子漁港の巻き返しは困難

銚子漁港は、サバの水揚げ量を回復すべく対策を講じていますが、短期間での巻き返しは難しいとみられています。海水温の上昇は継続的に発生しており、サバの回遊ルートが変更されていく可能性があるためです。

今後の展望

サバの水揚げ日本一は今後、釧路港と銚子漁港の間で争われることが予想されます。釧路港は地理的に有利な位置にあり、しばらくは優位性を保つ可能性が高いと考えられます。

一方、銚子漁港は、新たな漁法や技術の開発など、サバの水揚げ量を回復するための努力を続けています。銚子漁港が首位奪還を果たすかどうかは、今後の動向に注目が集まります。