トランジットビザは何日前までに申請すればいいですか？

トランジットビザはいつまでに申請すればいい？ 中国乗り継ぎの注意点とビザ免除制度について

中国で飛行機を乗り継ぎ、短時間（72時間または144時間）の滞在を予定している場合、「トランジットビザ」が必要になるのかどうか、そして、もし必要であれば、いつまでに申請すれば良いのか、不安に思われる方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、中国でのトランジットの場合、必ずしも事前にビザを申請する必要があるとは限りません。 なぜなら、一定の条件を満たす場合に適用される「トランジットビザ免除」制度が存在するからです。

しかし、この制度を理解せずに準備を進めてしまうと、入国を拒否されたり、予定していた旅程が大幅に狂ってしまう可能性もあります。そこで今回は、トランジットビザの申請が必要なケースと、免除制度を利用する際の注意点について詳しく解説します。

トランジットビザが必要な場合

まず、トランジットビザが必要となるのは、以下のケースです。

• トランジットビザ免除制度の対象外となる国籍の方: 中国に入国する外国籍の方すべてが、トランジットビザ免除制度を利用できるわけではありません。制度の対象となるのは、54の国と地域（日本を含む）の国籍を持つ旅行者に限られます。ご自身の国籍が対象であるかどうかを事前に確認することが重要です。
• 滞在予定時間が72時間または144時間を超える場合: トランジットビザ免除制度は、あくまで短時間の滞在を前提としています。72時間または144時間を超えて中国に滞在する場合は、原則としてトランジットビザの申請が必要となります。
• トランジット以外の目的で入国する場合: トランジットビザ免除制度は、あくまで乗り継ぎ目的の入国に適用されます。観光やビジネスなど、トランジット以外の目的で中国に入国する場合は、別途、目的に合ったビザを申請する必要があります。
• 指定された空港・地域以外でのトランジット: トランジットビザ免除制度は、特定の空港や地域でのみ適用されます。例えば、北京、上海、広州、成都など、主要な都市の空港が対象となっていますが、利用する空港が制度の対象となっているかどうかを事前に確認することが重要です。
• 入国審査官の判断: 最終的な入国許可は、入国審査官の判断に委ねられます。たとえ上記すべての条件を満たしていたとしても、入国審査官の判断によっては入国を拒否される可能性があります。

トランジットビザ免除制度を利用する場合の注意点

トランジットビザ免除制度を利用する場合、以下の点に注意が必要です。

• 有効なパスポートと航空券: パスポートの残存有効期間が十分であること、そして、乗り継ぎ便の航空券（出国便の予約確認書）を持っていることが必須条件です。
• 滞在期間と目的地の明確化: 入国審査の際、滞在期間、目的地、そして出国予定日を明確に説明する必要があります。
• 滞在可能地域の制限: トランジットビザ免除制度を利用する場合、滞在できる地域が制限されることがあります。例えば、上海で144時間のトランジットビザ免除を利用した場合、上海市、江蘇省、浙江省の3つの地域にのみ滞在が許可されます。
• 事前の情報収集: 中国の入国審査は、予告なく変更されることがあります。最新の情報を大使館や旅行会社などで確認することを強くお勧めします。

トランジットビザの申請時期

もし、トランジットビザが必要だと判断された場合、できるだけ早めに申請することをお勧めします。 ビザの申請には時間がかかる場合があり、直前になって慌てて申請しても間に合わない可能性があります。

一般的には、出発日の1ヶ月～2ヶ月前を目安に申請するのが理想的です。申請に必要な書類や手続きは、大使館や領事館のウェブサイトで確認できます。

まとめ

中国でのトランジットは、トランジットビザ免除制度を利用することで、ビザなしで短時間の滞在を楽しむことができます。しかし、制度の利用条件や注意点を理解せずに準備を進めてしまうと、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。

ご自身の国籍、滞在時間、目的、そして利用する空港などを考慮し、トランジットビザが必要かどうかを慎重に判断することが重要です。そして、もしビザが必要だと判断された場合は、早めに申請手続きを行い、安心して中国での乗り継ぎを楽しんでください。