パスポートの顔写真にはどんな条件がありますか？

パスポート申請、顔写真でつまづかない！完璧な一枚のための徹底ガイド

パスポートは国際的な身分証明書であり、その顔写真はあなたの「顔」となる重要な要素です。せっかく申請に行ったのに、写真が不適切で受理されず、再提出…なんてことになったら時間もお金も無駄になってしまいます。スムーズなパスポート取得のため、この記事では顔写真の条件を詳しく解説し、よくある失敗例と対策、そしてプロ顔負けの写真を自分で撮るためのコツをご紹介します。

まず、パスポートの顔写真には、機械読み取り可能なパスポート（MRP）の国際規格であるICAO（国際民間航空機関）の基準が適用されています。審査官が目視で確認するだけでなく、機械でも読み取られるため、細かな基準が設けられています。

主な条件は以下の通りです。

• サイズ: 縦45mm×横35mm（申請用紙に貼る枠のサイズに合わせる）
• 背景: 無地の白または淡い青色。グラデーションや模様はNG。影もなるべく入らないように注意。
• 顔の向き: 正面を向き、カメラレンズをまっすぐ見る。
• 表情: 口を閉じ、自然な表情。歯を見せて笑ったり、極端に真顔すぎるのも避けましょう。
• 頭部: 頭頂から顎までが34mm±2mm（申請用紙にガイドラインがある場合が多い）。頭のてっぺんから肩の上部までが写っていること。
• 焦点: 顔全体、特に両目が鮮明に写っていること。ピントがぼけている写真は不可。
• 明るさ: 露出が適切で、顔全体が明るく均一に写っていること。影や逆光で顔が暗くなっていないか確認しましょう。
• 服装: 制服や宗教上の理由を除き、派手な服装は避ける。帽子、サングラス、マスクなどは着用不可。ただし、医療上の理由で装具などを着用する場合は、医師の診断書が必要な場合があります。
• 撮影時期: 申請日より6ヶ月以内に撮影されたもの。
• 画質: 高画質で、インクジェットプリンターで印刷したものではなく、写真店で撮影・印刷されたもの、または証明写真機で撮影したもの。
• 修正: 美肌加工や画像編集ソフトなどによる修正は一切不可。

よくある失敗例とその対策

• 影が入っている: 壁にぴったりと背中をつけ、照明を顔に均等に当てる。
• 背景が白以外: 指定された背景色を使用する。自宅で撮影する場合は、白い壁やシーツなどを利用できる。
• 表情が不自然: 鏡を見て練習し、自然な表情を心がける。
• 髪で目が隠れている: 髪を耳にかけたり、ピンで留めるなどして、両目がはっきり見えるようにする。
• 眼鏡の反射: 反射防止コート付きの眼鏡をかけるか、撮影時に少し角度を変える。
• サイズが合わない: 定規でサイズを確認し、必要であれば写真店などで調整してもらう。

プロ顔負けの写真を自分で撮るコツ

スマートフォンのカメラでも、高画質でパスポート写真に適した写真を撮ることは可能です。以下の点に注意しましょう。

• 自然光を利用する: 晴れた日の窓際で撮影するのがおすすめ。
• 背景をシンプルにする: 白い壁の前で撮影するか、白い布などを背景に使う。
• 三脚を使う: 手ブレを防ぎ、安定した写真を撮ることができる。
• セルフタイマー機能を使う: リラックスした表情で撮影できる。
• 複数枚撮影し、ベストショットを選ぶ: 様々な角度や表情で撮影し、最も基準に合致した写真を選びましょう。

最後に、パスポート写真は、長期間にわたってあなたの身分を証明する大切なものです。適切な写真を使用することで、スムーズな出入国手続きが可能になります。この記事を参考に、完璧な一枚を準備し、快適な旅のスタートを切りましょう。