ビワイチの平均タイムは？

ビワイチ完走、平均タイムの落とし穴：速度、体力、そして琵琶湖の誘惑

琵琶湖一周、通称「ビワイチ」。サイクリストにとって一度は挑戦したい聖地とも言えるでしょう。美しい湖畔の景色を眺めながら、自分の限界に挑戦する。そんなビワイチ完走にかかる時間は、誰もが気になるポイントです。

多くのサイトで「平均10時間」という数字が飛び交っています。しかし、この数字を鵜呑みにしてしまうのは危険です。なぜなら、ビワイチの所要時間は、まるで琵琶湖の水面のように、常に変化する要素によって大きく左右されるからです。

平均タイムの落とし穴：速度と体力だけではない要素

「時速20kmで走行した場合、休憩時間を含めると10時間」というのは、あくまで机上の計算です。実際には、以下の要素が大きく影響します。

• 体力レベル: 長距離ライドに慣れている人と、そうでない人とでは、当然ながら所要時間が大きく異なります。特に、坂道が多い北湖を走る場合、体力の消耗は想像以上です。
• 走行ペース: 無理なペースで走り続けると、後半に失速してしまいます。自身の体力と相談し、無理のないペース配分を心がけることが重要です。
• 休憩時間: ビワイチは単なるサイクリングではなく、旅です。美しい景色を眺めたり、地元のグルメを堪能したりする時間も大切にしたいものです。休憩時間をたっぷり取るか、必要最低限にするかで、所要時間は大きく変わります。
• 季節・天候: 夏の暑さや冬の寒さ、雨や風といった天候は、体力消耗に大きく影響します。特に、真夏の日中は熱中症のリスクが高まるため、十分な対策が必要です。
• バイクの種類: ロードバイク、クロスバイク、ミニベロなど、バイクの種類によって走行性能は異なります。ロードバイクであれば比較的楽に走行できますが、他の種類のバイクではより時間がかかる可能性があります。
• コースの選択: ビワイチには、湖岸沿いを走るコースだけでなく、少し内陸に入り込んだコースも存在します。コースによって距離やアップダウンが異なるため、所要時間も変動します。
• トラブル発生: パンク、チェーン切れ、落車など、予期せぬトラブルが発生する可能性もあります。これらのトラブルに対処する時間も考慮に入れておく必要があります。
• 寄り道: 琵琶湖周辺には、魅力的な観光スポットがたくさんあります。気になる場所に寄り道すれば、当然ながら所要時間は長くなります。

重要なのは、自分自身のペースを見つけること

ビワイチの平均タイムは、あくまで参考程度に捉えましょう。最も重要なのは、自分自身の体力や経験、そして何よりも「ビワイチを楽しみたい」という気持ちです。

出発前にしっかりと計画を立て、無理のないペースで走り、美しい景色を心ゆくまで堪能してください。途中で疲れたら、遠慮なく休憩を取りましょう。

ビワイチは、タイムを競うレースではありません。自分自身と向き合い、琵琶湖の自然を満喫する、特別な体験です。平均タイムに囚われず、自分だけのビワイチを楽しんでください。きっと、忘れられない思い出となるでしょう。

最後に、安全第一で走行することを忘れずに！