折り返し乗車 どうなる？

折り返し乗車はダメ？ どうなるの？ 知っておきたい鉄道のルール

「せっかく来たのだから、折り返しで帰ろうかな」

電車に乗っていて、そんな風に思ったことはありませんか？ 目的地に到着した後、そのまま折り返して別の駅まで乗車する行為、通称「折り返し乗車」。一見、便利そうに見えるこの行為ですが、実は鉄道会社から見ると不正乗車とみなされる場合があります。

折り返し乗車がダメな理由、それは乗車券や定期券の有効区間を超えてしまうからです。

例えば、A駅からB駅までの乗車券を持っている場合、A駅からB駅までの区間のみ有効です。B駅からC駅まで乗車するには、改めてB駅からC駅までの乗車券を購入する必要があるのです。

折り返し乗車は、乗車券の有効区間を無視した行為であり、不正乗車に該当します。

「でも、特急で目的地に行って、帰りに各駅停車で戻れば、経由地を通るから大丈夫じゃないの？」

残念ながら、これもダメです。特急や快速で目的地まで行き、各駅停車で戻る場合でも、経由地の駅を無視して、目的地から乗車駅までの区間を乗車したとみなされ、違法となります。

なぜこのようなルールがあるのでしょうか？

鉄道会社は、乗客が乗車券を購入することで収入を得ています。折り返し乗車は、本来の乗車区間に対して、乗車券の料金を支払っていない状態と言えるため、鉄道会社にとって大きな損失となります。

不正乗車が発覚した場合、どうなるのでしょうか？

不正乗車が発覚した場合、運賃の追加徴収や、場合によっては罰金が科されることもあります。また、悪質な場合は、刑事罰を受ける可能性もあります。

折り返し乗車は、一見便利そうに見えますが、実は大きなリスクを伴う行為です。

鉄道会社が定めたルールを守り、安全で快適な電車の利用を心がけましょう。

折り返し乗車以外に、目的地まで行く方法を検討してみましょう。

• 乗り継ぎを利用する: 目的地までの最安ルートを調べ、乗り継ぎを利用することで、折り返し乗車よりもお得に移動できる場合があります。
• フリーパスを利用する: 広範囲を移動する場合、フリーパスを利用すると、折り返し乗車に関わらず、自由に移動できます。
• 徒歩や自転車を利用する: 目的地が近距離であれば、徒歩や自転車を利用するのも良い選択肢です。

電車を利用する際には、乗車券の有効区間をしっかりと確認し、ルールを守って乗車しましょう。