日本で1番高い鉄道はどこですか?

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小海線です。標高1,375mにあるJR野辺山駅が日本一高い駅で、路線全体も平均標高1,135mと国内最高です。清里高原など美しい景色を眺めながら、高原の爽やかな空気を満喫できます。
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日本一高い鉄道、小海線:高原の息吹を感じながら天空への旅

JR小海線。その名は鉄道ファンのみならず、高原の風光を愛する人々、そして静寂を求める旅人たちの間でも広く知られています。長野県の小諸駅から山梨県の小淵沢駅までを結ぶ全長78.9kmのこの路線は、日本一高い場所を走る鉄道として、他に類を見ない魅力を放っています。標高1,375mに位置するJR野辺山駅は、日本一高い駅としてその名を刻み、路線全体の平均標高も1,135mと、まさに天空への旅路を体感させてくれます。

小海線沿線には、清里高原をはじめとする美しい景観が広がり、車窓からは四季折々の表情を見せる雄大な自然のパノラマが楽しめます。春には残雪を抱いた八ヶ岳を背景に、色とりどりの花々が咲き誇り、夏には緑豊かな高原の風が心地よく頬を撫で、秋には燃えるような紅葉が山々を染め上げ、冬には一面の銀世界が広がり、幻想的な風景を描き出します。

この路線の魅力は、単に高い場所を走っているという点だけではありません。その魅力は、高原の澄んだ空気、雄大な自然、そしてそこに息づく人々の温かさ、そして歴史と文化に触れられる点にあります。

野辺山駅周辺には、国立天文台野辺山宇宙電波観測所があり、巨大なパラボラアンテナが宇宙の謎を探求しています。見学も可能で、宇宙へのロマンをかき立てるスポットとして人気を集めています。また、清里高原は、かつて若者文化の発信地として栄え、今もなお、おしゃれなカフェやペンションが点在し、高原リゾートとしての魅力を保っています。

小海線の旅は、単なる移動手段ではなく、心身を癒す特別な体験となります。車窓に広がる景色は、日々の喧騒を忘れさせてくれるほどの壮大さで、高原の澄んだ空気は、深呼吸をするたびに心身をリフレッシュさせてくれます。

小諸駅を出発すると、徐々に標高を上げていき、千曲川沿いののどかな田園風景から、雄大な山岳地帯へと景色が変わっていきます。途中、JR最高地点の標識が立つ地点を通過すると、野辺山駅はもうすぐです。

野辺山駅では、ホームに降り立つと、ひんやりとした空気が全身を包み込みます。駅舎は高原の風景に溶け込むような木造建築で、温かみのある雰囲気を醸し出しています。駅周辺には、お土産屋さんやレストランがあり、高原ならではのグルメを楽しむこともできます。特に、野辺山高原産の牛乳を使ったソフトクリームは絶品です。

野辺山駅からさらに南下すると、清里高原へと入っていきます。清里高原は、別荘地としても有名で、おしゃれなペンションや美術館、牧場などが点在しています。乗馬やハイキング、サイクリングなど、自然を満喫できるアクティビティも充実しており、高原リゾートならではの楽しみ方ができます。

小淵沢駅に到着すると、再び標高が下がり、盆地特有の穏やかな風景が広がります。小淵沢駅周辺には、温泉やワイナリーもあり、旅の締めくくりに最適です。

小海線の旅は、自然の雄大さ、高原の爽やかさ、そして人々の温かさを感じることができる、特別な旅です。都会の喧騒を離れ、心身ともにリフレッシュしたい方には、ぜひおすすめしたい路線です。 ゆっくりと流れる時間の中で、高原の息吹を感じながら、天空への旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。 きっと忘れられない思い出となるでしょう。そして、それぞれの季節で異なる表情を見せる小海線の魅力を、何度も体験したくなるはずです。