日本一狭い映画館はどこですか？

日本一小さな映画館

映画館は、映画を楽しむために欠かせない場所ですが、その規模はさまざまであることをご存知ですか？日本には、なんと定員わずか10名という日本一小さな映画館が存在するのです。

その映画館の名は「シネマノヴェチェント」。横浜市西区の藤棚商店街という、レトロな雰囲気が漂う商店街の一角にあります。1997年にオープンした同館は、映画への愛情とこだわりが詰まった小さな映画館として、映画ファンに長く愛されてきました。

シネマノヴェチェントの最大の特徴は、その小ささです。館内はわずか22.5平方メートルしかなく、定員は最大10名。座席は椅子ではなく、畳敷きの座敷です。まるで自宅で映画を見ているような、アットホームな雰囲気の中で映画を楽しむことができます。

同館の最大の魅力は、フィルム上映を続けていること。デジタル化が進んだ現在でも、フィルム映写機を使用し、映画本来のフィルムの質感や風合いを大切にしています。そのため、映画好きの間では、シネマノヴェチェントで映画を見ることは一種の「聖地巡礼」とされています。

上映される映画は、邦画や洋画の古今東西の名作を中心に、新鋭監督の作品など幅広いジャンルが揃っています。また、不定期で開催される特集上映やトークイベントも充実しており、映画ファンにとって見逃せないスポットとなっているのです。

小さなサイズながらも、シネマノヴェチェントは映画館としての機能を十分に備えています。ロビーには映写室もあり、スタッフが丁寧にフィルムを映写します。また、館内には映画関連の書籍やグッズが販売されており、映画の余韻に浸ることができます。

近年、映画館の閉館が相次ぐ中で、シネマノヴェチェントは貴重な存在です。日本一小さな映画館というだけでなく、フィルム上映を続ける数少ない映画館としても、これからも映画文化の発展に貢献し続けてくれることでしょう。