東山動物園のラーテルはどこにいる？

東山動物園の幻獣、ラーテルを探せ！～その魅力と観察のポイント～

東山動物園といえば、ゴリラやコアラ、ゾウなどの人気者が頭に浮かびますが、知る人ぞ知る隠れたスターがいます。それは、ずんぐりむっくりとした体格と、白黒のツートンカラーが特徴的な「ラーテル」です。日本では東山動物園だけが飼育している、まさに貴重な存在。今回は、この謎多き動物、ラーテルの魅力と、東山動物園での観察ポイントをご紹介します。

ラーテルは、アシカ池横の食肉小獣舎に暮らしています。少し奥まった場所に位置しているので、見逃さないように注意が必要です。案内板を頼りに、探検気分で彼らの住処を探してみましょう。

初めてラーテルを見る方は、その独特の姿に驚くかもしれません。イタチ科に属するラーテルは、一見するとアナグマやクズリを思わせる風貌。しかし、短い脚でどっしりと地面を踏みしめる姿は、他のイタチ科動物とは一線を画す存在感を放っています。背中を覆う白と黒のコントラストも印象的で、まるで白銀の甲冑をまとった小さな武士のようです。

ラーテルは、その可愛らしい見た目とは裏腹に、驚くべき能力の持ち主。蜜獾(ミツアナグマ)という別名を持つ通り、蜂蜜が大好物。高い木に登って蜂の巣を襲い、鋭い爪で巣を破壊して蜂蜜を奪います。蜂に刺されても全く動じない、強靭な皮膚を持っているのです。

さらに、ラーテルの勇敢さは、ライオンやハイエナといった大型肉食獣にも怯まないほど。小さな体で果敢に立ち向かう姿は、「世界一怖いもの知らずの動物」としてギネスブックにも認定されています。その強さの秘訣は、分厚い皮膚と、肛門腺から噴射する強烈な臭い。この臭いで敵を撃退し、危機を脱するのです。

東山動物園のラーテルは、現在1ペアが飼育されています。オスとメスの行動の違いを観察するのも面白いポイントです。オスは比較的活発で、 enclosure 内を歩き回ったり、穴を掘ったりと、常に動き回っていることが多いでしょう。メスは少しおっとりとした性格で、オスに比べると動きは少ないかもしれません。しかし、時折見せるじゃれ合う姿や、寄り添って眠る姿は、彼らの穏やかな一面を垣間見せてくれます。

ラーテルを観察する際には、以下の点に注意してみましょう。

• 時間帯: ラーテルは夜行性に近い動物なので、午前中や夕方の涼しい時間帯の方が活発に動く姿が見られる可能性が高いです。
• 餌の時間: 餌の時間帯は、ラーテルの活発な行動を観察できる絶好のチャンス。飼育員さんに尋ねて、餌の時間帯を確認してみるのも良いでしょう。
• 周りの環境: ラーテルは穴を掘るのが得意なので、enclosure 内の地面や木、岩などを注意深く観察してみましょう。彼らの生活の痕跡を見つけることができるかもしれません。

東山動物園でしか出会えない貴重なラーテル。そのユニークな姿と、驚くべき能力を、ぜひご自身の目で確かめてみてください。きっと、彼らの魅力に虜になるはずです。彼らの観察を通して、野生動物の多様性と逞しさを感じ、自然保護への意識を高めるきっかけになれば幸いです。