海外旅行の日数の数え方は？

海外旅行の日数計算、意外と難しい？ 曖昧なまま出発して、思わぬトラブルに巻き込まれないために、しっかりと理解しておきましょう。この記事では、旅行の日数計算の勘所を、具体的な例を交えながら分かりやすく解説します。単なる日数の計算方法だけでなく、旅行計画における日数把握の重要性、そしてよくある間違いとその対策まで踏み込んでいきます。

まず、基本的な考え方ですが、海外旅行の日数は出発日の翌日を1日目と数えるのが一般的です。これは航空券やホテル予約など、ほとんどの旅行関連サービスが採用している方法です。例えば、10月26日出発、11月5日帰国の場合、旅行日数は11日間です。計算式は、(帰国日) – (出発日) + 1 となります。この計算式は、出発日と帰国日をどちらも含めた日数を求めるためのものです。

しかし、このシンプルなルールにも落とし穴があります。それは、「必要日数」と「旅行期間」の捉え方の違いです。

「必要日数」とは、旅行プランに必要な日数のことです。例えば、「ローマで3日間観光し、その後パリで2日間観光する」というプランの場合、必要日数は5日間です。しかし、実際に旅行に必要な日数は、移動日を含めるともっと長くなります。ローマとパリ間の移動に1日かかるとすれば、最低でも7日間の旅行が必要となるわけです。

一方、「最長旅行期間」は、出発日から帰国日までを指します。これは航空券や旅行保険などの契約期間を考える際に重要になります。上記のローマとパリの例では、最長旅行期間は7日間ですが、ローマ滞在日数とパリ滞在日数を合計すると5日間しかありません。この違いを理解していないと、旅程に不備が生じたり、保険が適用されなかったりする可能性があります。

さらに、旅程表の作成においては、出発地と目的地間の時差も考慮しなければなりません。日本からアメリカへ渡航する場合、時差によって帰国日が感覚的にずれて感じることも。例えば、日本を出発してアメリカで3日間過ごした後日本へ帰国するケース。現地で3日間過ごしたとしても、日本時間ではもっと多くの時間が経過しているため、帰国後の予定に影響が出る可能性があります。

具体的な例を見てみましょう。

• 例1： 12月10日出発、12月15日帰国の場合。旅行日数は (15 – 10) + 1 = 6日間です。
• 例2： 1月1日出発、1月7日帰国の場合。旅行日数は (7 – 1) + 1 = 7日間です。
• 例3： 日本発、アメリカ経由、ヨーロッパ観光の旅程。日本からアメリカへのフライト、アメリカでの滞在、アメリカからヨーロッパへのフライト、ヨーロッパでの観光、ヨーロッパから日本へのフライトなど、移動日を含めた全行程の日数をしっかり計算する必要があります。 各都市での滞在日数だけでなく、移動時間や時差の影響も考慮に入れて、余裕を持った計画を立てましょう。

最後に、旅行の日数計算で重要なのは、単に計算式を覚えることではありません。 自分の旅行プランを具体的にイメージし、必要日数と最長旅行期間を明確に区別することです。 旅程表を作成する際には、出発日と帰国日を正確に記入し、各滞在地の滞在日数、移動日、そして時差の影響を考慮して、余裕を持った計画を立てましょう。 そうすることで、楽しい海外旅行をスムーズに、そして安心して楽しむことができるはずです。 慌ただしい旅行にならないよう、事前の綿密な計画が成功の鍵となります。