海外 買い物 いくらまで？

海外からの買い物で注意が必要な関税のしくみ

海外から買い物をする際、日本の関税制度を理解しておくことが重要です。この制度は、個人によって持ち込まれる物品の課税を定めており、課税対象となる金額を超過した場合、関税が発生します。

免税枠と課税対象

日本への持ち込み品で、合計金額が20万円を超えた場合、20万円までの部分は免税となり、超過分に対して課税されます。ただし、単価が20万円を超える物品は全額が課税対象となります。

税関の配慮と注意事項

税関では、免税枠を最大限に活用できるように配慮しています。そのため、複数回の購入をまとめて申告したり、家族で持ち込む物品を合計したりすることは認められています。

しかし、申告漏れや虚偽申告があると、厳格な処分を受ける可能性があります。故意の場合には刑事罰が課される場合もあり、過失であっても追徴課税の対象となります。また、免税範囲を超える物品に関しては、適切に申告し、関税を支払う必要があります。

高額品購入時の留意点

高価な物品を購入する場合は、関税負担を考慮することが重要です。単価が20万円を超える物品は全額課税されるため、購入金額が免税枠を大きく超える場合は、関税を支払う覚悟が必要です。

例えば、50万円の時計を購入した場合、20万円の免税枠を超える30万円分には、10%の関税がかかります。つまり、3万円の関税を支払う必要があります。高価な物品を複数購入する場合は、関税負担がさらに大きくなることに注意しましょう。

関税の計算方法

関税の計算方法は、物品の課税価格によって異なります。課税価格は、購入価格に送料や保険料などの諸経費を加算したものです。

• 課税価格が6万円以下：一律3%
• 課税価格が6万円超：課税価格の10%

また、一部の物品には、特別な関税率が適用されます。例えば、お酒やタバコなどは、課税価格に関係なく、数量に応じた関税が課されます。

まとめ

海外からの買い物は魅力的ですが、関税制度を理解しておくことは不可欠です。免税枠を最大限に活用し、高価な物品の購入時は関税負担を考慮しましょう。申告漏れや虚偽申告は厳禁で、適切に申告し、必要な関税を支払うことが重要です。そうすることで、不必要なトラブルを回避し、海外ショッピングを安全かつ安心して楽しむことができます。