空港コードが「ORD」なのはなぜ?

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オヘア国際空港の空港コード「ORD」は、かつてのオーチャード飛行場の名称に由来します。1949年に、第二次世界大戦のエースパイロットであるエドワード・ブッチ・オヘアにちなんで命名されたことにより、現在の名称と空港コードが定着しました。
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「ORD」:オヘア国際空港のコードに隠された歴史

シカゴの玄関口、オヘア国際空港。世界中から人々が集うこの巨大な空港のコードは「ORD」。この一見何の変哲もない3文字のコードには、実は興味深い歴史が隠されています。

「ORD」は、オヘア国際空港の前身である「オーチャード飛行場」の名残なのです。1949年以前、現在のオヘア国際空港は、シカゴ郊外のオーチャード・プレインに位置する小さな飛行場でした。しかし、第二次世界大戦後、航空需要の急増に伴い、より広大な空港が必要となり、オーチャード飛行場は拡張され、シカゴの主要空港へと成長していきます。

1949年、この拡張された空港は、第二次世界大戦のエースパイロットであり、シカゴ出身の英雄であるエドワード・”ブッチ”・オヘア少将に敬意を表し、「オヘア国際空港」と改名されました。この時、オーチャード飛行場の名称は消滅したわけではありません。空港コード「ORD」は、オーチャード飛行場の名称を引き継ぎ、現在に至るまで使われています。

つまり、「ORD」というコードは、オヘア国際空港の歴史を物語る証なのです。かつての小さな飛行場から、世界に羽ばたく巨大な空港へと発展を遂げた過程、そして、戦争の英雄を称える思いが、この3文字に込められています。

オヘア国際空港を訪れる際は、この「ORD」というコードに秘められた歴史に思いを馳せてみてください。そこには、航空の歴史、そして人々の夢と希望が詰まっているのです。