運転できる距離の上限は？

運転距離の上限について

自動車を運転する際の距離の上限は、安全面を考慮して定められています。日本では、労働基準法に基づく時間外労働の規制と、道路交通法に基づく運転者の疲労防止の観点から、運転できる距離が制限されています。

ワンマン運行の場合

ワンマン運行とは、運転手1人で車両を運行することを指します。この場合、運転できる距離の上限は、原則として500kmです。ただし、運転中に合計1時間以上の休憩（連続休憩の場合、1回あたり20分以上）を取れば、上限は600kmまで延長されます。

複数人運行の場合

助手席に同乗者がいるなど、複数人で運行する場合、運転できる距離の上限は900kmです。ただし、この場合でも、運転中に合計3時間以上の休憩（連続休憩の場合、1回あたり40分以上）を取る必要があります。

運転距離の上限を超えた場合

運転距離の上限を超えて運転することは、ドライバーの疲労蓄積につながり、事故リスクを高めます。したがって、上限距離を超える運転は避けることが重要です。上限距離を超えた場合、労働基準法違反や道路交通法違反となり、罰則が科せられる可能性があります。

休憩時間の取り方

運転中に休憩を取ることは、疲労を軽減し、安全な運転を確保するために不可欠です。休憩時間は、次の要件を満たす必要があります。

• 合計1時間以上（複数人運行の場合は3時間以上）
• 連続休憩の場合、1回あたり20分以上（複数人運行の場合は40分以上）
• サービスエリアやパーキングエリアなど、安全な場所で取る

注意するポイント

• 連続運転時間は、1日あたり13時間を超えてはいけません。
• 週1回は24時間以上の連続休息時間を取る必要があります。
• アルコールを飲んだ後の運転は禁止されています。
• 疲労を感じた場合は、無理に運転を続けずに休息を取ってください。

運転距離の上限を遵守することは、ドライバー自身の安全だけでなく、周囲の安全を守るためにも重要です。適切な休憩を取り、無理のない運転を心がけましょう。