2024年のインバウンドの人数は？

2024年のインバウンド、過去最高を更新

日本政府観光局（JNTO）が発表した最新の推計値によると、2024年の訪日外客数は3,686万9,900人に達し、過去最高を記録しました。これは前年比で47.1%、2019年の水準と比較して15.6%の増加となり、これまでの最高記録を約500万人も上回る結果となりました。

この大幅な増加は、日本政府による新型コロナウイルス感染症（COVID-19）関連規制の緩和や、円安によって来日旅行がより安価になったことなどが要因として挙げられています。

主要市場では、23か国のうち20か国で年間累計が過去最高を記録しました。特に、インバウンドの約半数を占める中国からの訪問者が大きく増加し、2023年には約1,000万人が来日したと推定されています。

その他の主要市場でも堅調な伸びが見られ、韓国、米国、台湾、オーストラリア、フランスなどからの訪問者が増加しました。

2025年もこの勢いが続くとみられており、訪日外客数は4,000万人を突破する可能性があるとJNTOは予測しています。政府は観光業のさらなる活性化に向けて、インフラの整備やプロモーション活動の強化などに取り組んでいます。

訪日外客数が過去最高を更新したことは、日本経済にとって明るい兆しです。インバウンド需要の増加により、観光関連産業の雇用創出や消費の拡大が期待されます。また、日本文化や歴史の魅力を世界に発信し、日本の国際的なプレゼンスを高める機会にもなるでしょう。