ESTA申請に失敗したらどうしたらいいですか？

ESTA申請が却下された。絶望感と困惑が押し寄せてくるかもしれません。せっかくの旅行計画、全て水の泡になるのでしょうか？ 決して諦めないでください。ESTA申請の却下は必ずしも渡米を諦める必要がないことを、この記事で詳しく解説します。

まず、ESTA申請却下の理由は様々です。申請フォームの入力ミス、提供情報の不備、そして最も重要な点として、米国入国審査官が渡航資格に疑義を抱いた場合です。 後者の場合は、再申請しても却下される可能性が高いことを理解しておく必要があります。

申請却下の通知メールをよく読んで、却下理由を正確に把握しましょう。メールには具体的な理由が記載されているはずです。 その理由に基づいて、適切な対処法を選択することが重要です。

1. 申請情報の誤りによる却下の場合:

最も多いのが、パスポート情報や個人情報の入力ミスです。名前のスペルミス、パスポート番号の誤記、生年月日の間違いなど、些細なミスでも却下される原因となります。 この場合は、まず落ち着いて、自身の情報と申請内容を徹底的に比較し、誤りを修正しましょう。

重要なのは、パスポート情報に間違いがあった場合は、新しいESTA申請をする必要があります。　古い申請は取り消しとなり、再利用はできません。 新しい申請を行う際には、正確な情報を入力し、慎重に確認作業を行ってください。 特に、パスポートの有効期限にも注意しましょう。 有効期限切れのパスポートで申請した場合は、当然却下されます。

一方、メールアドレスや米国滞在先の誤りなど、本質的な資格に影響しない情報は、既存の申請を修正できる可能性があります。 しかし、全ての情報は正確に入力し直すことを強く推奨します。

2. 渡航資格に関する疑義による却下の場合:

これは、最も難しいケースです。 申請情報に明らかな誤りがないにも関わらず、過去に犯罪歴があったり、米国への入国を拒否された過去があったり、健康上の問題を抱えていたり、あるいは審査官が渡航目的や滞在期間に疑義を抱いたりした場合に起こります。

この場合は、再申請する前に、問題となっている点を解決する必要があるかもしれません。 例えば、犯罪歴がある場合は、その経緯を丁寧に説明する必要があります。 健康上の問題がある場合は、医師の診断書などの証明書が必要になる可能性があります。

CBP (米国税関・国境警備局) 情報センターへの問い合わせ: ESTAの却下理由が不明瞭な場合、あるいは渡航資格に関する質問への誤答が却下の原因と思われる場合は、CBP情報センターへ問い合わせることが有効です。 英語での対応となりますが、明確な説明と丁寧な対応によって、解決策を見つけることができるかもしれません。

3. ビザ申請の検討:

ESTAが却下されたからといって、必ずしも米国への渡航が不可能ではありません。 ESTAはあくまで渡航の「許可申請」であり、渡航を保証するものではありません。 ESTAの却下は、ビザ申請を試みるべきシグナルかもしれません。 ビザ申請はESTAよりも複雑で、時間と費用がかかりますが、ESTAで却下された場合でも、ビザの取得によって米国に入国できる可能性があります。 ビザ申請の可否は、個々の事情によって大きく異なりますので、専門家への相談がおすすめです。

ESTA申請の却下は、大きなショックとなるでしょうが、諦めずに適切な対処をすれば、米国への渡航を実現できる可能性は残されています。 落ち着いて、上記の手順を踏まえ、必要であれば専門家のアドバイスを求めてください。 あなたの米国旅行が成功することを願っています。