いくら以上のものを送ると関税がかかる？

日本から海外へ送る荷物：関税の落とし穴を回避するために

日本から海外へ荷物を送る際、気になるのが関税の問題です。友人への誕生日プレゼント、家族への贈り物、あるいはビジネス関連の商品など、様々な理由で国際郵便を利用する機会があるでしょう。しかし、何も考えずに送ってしまうと、思わぬ関税が発生し、受取人に迷惑をかけてしまう可能性があります。そこで今回は、日本から海外へ荷物を送る際に、関税がかかる基準と、その対策について詳しく解説します。

関税の基本：なぜかかるのか？

関税とは、国境を越えて輸出入される物品に課される税金です。目的は、自国の産業を保護したり、貿易収支を調整したり、税収を確保したりすることなど多岐にわたります。関税率は、国や品物によって大きく異なり、複雑な計算方法が用いられることもあります。

いくら以上で関税がかかるのか？

一般的に、海外へ送る荷物の価格が一定額を超えると、関税が発生する可能性があります。この金額は、相手国の税関によって決定されます。つまり、日本国内で「これは関税がかからない」と判断しても、相手国で関税がかかる可能性があるのです。

日本から発送する場合、価格が20万円を超える物品を送付する際は、税関への輸出申告が必要になります。これは、日本側の税関手続きに関するものであり、相手国での関税の有無とは直接関係ありません。

重要なのは「輸入国」のルール

最も重要なのは、荷物が到着する国の税関ルールです。例えば、アメリカでは、個人使用目的で少額の物品を送る場合、800ドルまでは関税が免除される場合があります。しかし、これはあくまでアメリカのルールであり、他の国ではより低い金額で関税が発生する可能性もあります。

関税を回避するための対策

では、関税をできるだけ回避するためには、どのような対策を講じれば良いのでしょうか？

1. 相手国の関税情報を調べる: 送付先の国の税関ホームページで、関税に関する情報を確認しましょう。多くの国が、免税となる金額や品物、関税率などを公開しています。日本郵便のホームページにも、主要な国の関税情報が掲載されていますので、参考にしてください。

2. 商品の価格を抑える: 高価な商品を贈る場合は、関税がかかる可能性が高くなります。可能であれば、商品の価格を抑えるか、複数回に分けて送ることを検討しましょう。

3. ギフトとして送ることを明記する: 税関申告書に「Gift」と明記することで、関税が免除される場合があります。ただし、これは相手国の税関によって判断が異なります。

4. 関税が発生した場合の対応を事前に相談する: 万が一関税が発生した場合、誰が負担するか、どのように対応するかを受取人と事前に相談しておきましょう。受取人が関税を支払うことに同意していない場合、荷物の受け取りを拒否される可能性もあります。

5. 専門家に相談する: 不安な場合は、国際郵便の専門業者や税関に相談することをおすすめします。専門家は、関税に関する知識や経験が豊富であり、最適なアドバイスを提供してくれます。

まとめ

日本から海外へ荷物を送る際は、相手国の関税ルールを理解し、適切な対策を講じることで、関税の発生を抑えることができます。事前にしっかりと準備し、スムーズな国際郵便を実現しましょう。