タクシーのメーターを止めるのは違法ですか?

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タクシーメーターを途中で止め、料金を減額したり、規定料金を徴収しなかったりする行為は、法律違反です。メーターは運行開始から終了まで稼働させることが義務付けられており、不正な操作は罰則の対象となります。運賃に関するトラブルを避けるため、メーターを確認し、料金に異議があれば乗車前に確認しましょう。

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タクシーメーターを止めるのは違法? 知っておくべきこと

タクシーを利用する際、料金はメーターによって算出されるのが一般的です。しかし、状況によってはタクシーの運転手がメーターを途中で止めたり、料金を割り引いたりすることがあります。一体、これは合法なのでしょうか?

結論から言えば、原則としてタクシーメーターを途中で止める行為は違法です。タクシーの運行に関する法規は、タクシーメーターの適正な使用を義務付けており、不正な操作は処罰の対象となります。

なぜ違法なのか?

タクシーメーターは、走行距離と時間に基づいて料金を計算する精密な機械です。メーターを止めることは、この計算プロセスを意図的に中断し、本来支払われるべき料金を不当に減額したり、あるいは逆に過剰に請求したりする可能性を生み出します。これは、消費者に対する詐欺行為とみなされるため、法律で厳しく規制されています。

例外的にメーターを止められる場合

ただし、例外的にメーターを止めることが許されるケースも存在します。例えば、以下のような場合です。

  • 休憩や交通状況による一時的な停止: 運転手が休憩を取る必要がある場合や、事故や道路工事などで著しく交通が滞っている場合、安全確保のために一時的にメーターを止めることがあります。しかし、この場合でも、事前に乗客に説明し、理解を得る必要があります。
  • 特別な割引サービス: 一部のタクシー会社では、特定の時間帯や条件で割引サービスを提供している場合があります。この場合、メーターを止める代わりに、割引後の料金を提示されることがあります。
  • お客様の要望: お客様の特別な事情により、料金について運転手と合意した場合。(例:長距離利用で料金交渉をした場合など)

もしメーターを止められたら?

もし乗車中に運転手が正当な理由なくメーターを止めた場合、まずはその理由を尋ねましょう。納得のいく説明がない場合や、不当な料金を請求された場合は、以下の対応を取ることをお勧めします。

  • その場で支払いを拒否する: 不当な料金を支払う必要はありません。
  • タクシー会社の連絡先を確認する: 車内に表示されているタクシー会社の連絡先を確認し、後日苦情を申し立てることができます。
  • 領収書を受け取る: 領収書には、タクシー会社名、車両番号、乗車日時、走行距離、料金などが記載されています。領収書は、後日苦情を申し立てる際に重要な証拠となります。
  • 国土交通省や運輸局に相談する: タクシー会社の対応に納得がいかない場合は、国土交通省や運輸局の相談窓口に相談することも可能です。

運賃トラブルを避けるために

運賃に関するトラブルを避けるためには、以下の点に注意しましょう。

  • 乗車前に料金体系を確認する: タクシー会社によって料金体系が異なる場合があります。乗車前に料金体系を確認しておくことで、不当な料金請求を防ぐことができます。
  • メーターが正常に作動しているか確認する: 乗車直後にメーターが作動しているか確認しましょう。もしメーターが故障している場合は、乗車を拒否することも可能です。
  • 領収書を必ず受け取る: 領収書は、後日苦情を申し立てる際に重要な証拠となります。

タクシーは便利な移動手段ですが、運賃に関するトラブルも少なくありません。メーターの適正な使用を理解し、万が一トラブルが発生した場合は、適切な対応を取ることが重要です。