ドバイに移住すると日本の税金はどうなる？

ドバイ移住で日本の税金はどうなる？ 知っておくべき5つのポイント

ドバイへの移住は、高収入を目指す方や新しいライフスタイルを求める方にとって魅力的な選択肢です。しかし、海外移住となると気になるのが税金の問題。特に、これまで日本の税制に慣れ親しんできた私たちにとって、ドバイ移住後の税金がどう変わるのかは重要な関心事です。

この記事では、ドバイに移住した場合の日本の税金について、押さえておくべき5つのポイントをわかりやすく解説します。

1. 居住者の区分：非居住者になるということ

日本の税法は、居住者と非居住者を区別して税金の扱いを定めています。ドバイに移住した場合、多くの場合、あなたは日本の非居住者となります。非居住者とは、日本国内に住所を有さず、かつ、1年以上居住の場所を有しない人のことを指します。

2. 課税対象の変化：国内源泉所得のみが対象に

居住者から非居住者になることで、課税対象となる所得の範囲が大きく変わります。居住者の場合は、日本国内だけでなく、海外で得た所得も課税対象となりますが、非居住者の場合は、日本国内で発生した所得（国内源泉所得）のみが課税対象となります。つまり、ドバイで得た所得は、原則として日本の税金はかかりません。

3. 国内源泉所得とは何か？

国内源泉所得とは、日本の税法で定められた、日本国内で発生した所得のことです。具体的には、以下のようなものが含まれます。

• 日本国内にある不動産の賃貸料
• 日本国内にある資産の譲渡所得
• 日本国内に本店がある会社からの給与
• 日本国内で行われた事業活動から得られる所得

4. 給与所得の注意点：勤務地の明確化が重要

日本に本社がある会社から給与を受け取る場合、注意が必要です。非居住者であっても、日本国内での勤務に対する給与は国内源泉所得とみなされ、課税対象となります。そのため、ドバイでの勤務に対する給与と、日本国内での勤務に対する給与を明確に区分する必要があります。勤務地の区分が曖昧な場合、税務署から指摘を受ける可能性もあるため、会社としっかりと連携し、給与明細などで明確に区分するようにしましょう。

5. 税務署への届け出：出国時の手続きを忘れずに

ドバイに移住する際には、税務署への届け出が必要です。具体的には、出国前に「所得税・復興特別所得税の納税管理人届出書」を提出する必要があります。これは、あなたが非居住者となることを税務署に知らせるための手続きです。この届け出を怠ると、後々税務上のトラブルに発展する可能性もあるため、忘れずに行いましょう。

まとめ

ドバイ移住は、税金面で大きなメリットをもたらす可能性があります。しかし、居住者の区分や国内源泉所得の範囲など、注意すべき点も少なくありません。移住前にしっかりと税金の知識を身につけ、税務署への届け出を忘れずに行うことで、安心してドバイでの生活をスタートさせることができます。

この記事が、あなたのドバイ移住を成功させる一助となれば幸いです。

#ドバイ移住#日本国税#税金軽減