マイナンバーカードの更新を無視したらどうなる？

マイナンバーカード更新を放置するとどうなる？ 知っておくべき意外な落とし穴

マイナンバーカード、せっかく作ったのに、有効期限や更新手続きについてきちんと把握していますか？ 「まだ先の話」と油断していると、思わぬところで不便な思いをするかもしれません。特に電子証明書の更新を無視すると、日常生活に密接に関わる様々なサービスが利用できなくなる可能性があるのです。

上記のように、一般的には「コンビニでの住民票取得やe-Taxが使えなくなる」という程度の情報が広まっていますが、実はそれだけではありません。もっと具体的に、そして私たちが日頃利用しているサービスとの関連性を深掘りしてみましょう。

まず、マイナンバーカードには大きく分けて「顔写真付きの本人確認書類としての機能」と「電子証明書によるオンライン認証機能」の2つがあります。更新を怠ると影響を受けるのは、主に後者の「電子証明書」の機能です。

電子証明書が失効すると、具体的に何が困るのか？

• 確定申告（e-Tax）： オンラインで確定申告を行う際、電子証明書による本人確認が必須です。これが使えなくなると、税務署に出向くか、郵送で書類を提出する必要があります。
• 各種行政サービスのオンライン申請： 引っ越しの際の転出・転入手続き、児童手当の申請、パスポートのオンライン申請など、行政手続きのオンライン化が進んでいます。電子証明書がないと、これらの手続きがオンラインで完結できず、役所に行く手間が増えます。
• 健康保険証としての利用： マイナンバーカードを健康保険証として利用登録している場合、電子証明書が失効すると、医療機関での受付時にカードが利用できなくなる可能性があります。従来の健康保険証を持ち歩く必要が出てきます。
• マイナポイント事業： マイナポイントの利用にも電子証明書が必要となる場合があります。ポイントの利用や新たなキャンペーンへの参加ができなくなることも考えられます。
• 民間サービスのオンライン認証： 一部の金融機関やオンラインサービスでは、マイナンバーカードを利用した本人確認を導入しています。電子証明書が失効すると、これらのサービスが利用できなくなる可能性があります。

更新忘れを防ぐための対策

マイナンバーカードの有効期限は、カード発行時に設定されています。電子証明書の有効期限は、カード本体の有効期限とは異なり、発行から5回目の誕生日までです。

• 有効期限をカレンダーに登録： マイナンバーカードを受け取った際に、有効期限をカレンダーやリマインダーアプリに登録しておきましょう。
• 自治体からの通知を確認： 多くの自治体では、有効期限が近づくと更新のお知らせを送付しています。通知を見落とさないように注意しましょう。
• マイナポータルアプリを活用： マイナポータルアプリでは、有効期限の確認や更新手続きの案内を受け取ることができます。

まとめ

マイナンバーカードの更新を放置すると、単に「住民票が取れない」だけでなく、日常生活における様々なオンラインサービスや行政手続きが利用できなくなる可能性があります。有効期限をきちんと把握し、早めの更新手続きを心がけましょう。デジタル化が進む社会において、マイナンバーカードはますます重要な役割を担うようになるため、適切な管理が必要です。

補足：

• 更新手続きは、お住まいの市区町村の窓口で行うことができます。
• 手続きには、マイナンバーカード本体と暗証番号が必要です。
• 有効期限が切れてしまった場合でも、再発行は可能です。

この情報が、あなたのマイナンバーカードに関する理解を深め、より有効に活用するための一助となれば幸いです。