基本給15万円は最低賃金ですか?

3 ビュー

最低賃金は、職務手当を除く基本給に基づいて計算されます。通勤手当や時間外手当は最低賃金に含まれません。たとえば、月給15万円、年間所定労働日数250日、1日の所定労働時間が8時間の従業員の時給は、年間所定労働日数で換算します。

コメント 0 好き

基本給15万円は最低賃金をクリアしているか?徹底解説と注意点

「基本給15万円は最低賃金ですか?」この質問は、多くの労働者にとって非常に重要です。給与明細を眺めながら、自分の時給が法律で定められた最低賃金を下回っていないか、不安に思う方もいるかもしれません。ここでは、最低賃金の計算方法をわかりやすく解説し、基本給15万円の場合に注意すべき点について掘り下げていきます。

まず、最低賃金は都道府県ごとに定められています。そのため、「基本給15万円」という情報だけでは、最低賃金をクリアしているかどうかを判断することはできません。お住まいの都道府県の最低賃金を確認することが、最初のステップです。

次に、最低賃金の計算方法について理解しておく必要があります。法律上、最低賃金の対象となるのは、原則として「基本給」です。職務手当、通勤手当、精皆勤手当、家族手当、時間外手当、賞与などは、最低賃金の計算には含まれません。

記事に記載されている例を参考に、具体的な計算方法を見てみましょう。

  • 月給: 15万円
  • 年間所定労働日数: 250日
  • 1日の所定労働時間: 8時間

この場合、まず年間の総労働時間を計算します。

  • 年間総労働時間: 250日 × 8時間 = 2000時間

次に、年間の給与を計算します。

  • 年間給与: 15万円 × 12ヶ月 = 180万円

そして、時給を計算します。

  • 時給: 180万円 ÷ 2000時間 = 900円

この例では、時給が900円となります。もしお住まいの都道府県の最低賃金が900円を下回っていれば、最低賃金はクリアしていることになります。しかし、最低賃金が900円を上回っていれば、違法となります。

注意点:

  • 計算方法: 上記はあくまで基本的な計算例です。給与体系や労働時間によっては、計算方法が異なる場合があります。不明な場合は、労働基準監督署や弁護士などの専門家に相談することをおすすめします。
  • 控除額: 社会保険料や税金などが天引きされる前の金額で計算する必要があります。
  • 基本給の定義: 基本給とは、年齢、学歴、勤続年数、経験、能力などによって決定される、給与の基本となる部分です。曖昧な場合は、会社に確認しましょう。
  • 違反の場合: 最低賃金法に違反した場合、会社は罰則を受ける可能性があります。もし最低賃金を下回る給与で働かされていると感じたら、泣き寝入りせずに、労働基準監督署に相談しましょう。
  • 賞与との関係: 賞与は最低賃金の計算に含まれませんが、賞与の有無や金額によっては、年収ベースで考えると生活が苦しくなる可能性があります。

結論:

基本給15万円が最低賃金をクリアしているかどうかは、お住まいの都道府県の最低賃金と、上記のような計算方法によって異なります。自身の給与明細をよく確認し、少しでも疑問を感じたら、専門家に相談することをためらわないでください。法律はあなたの権利を守るために存在します。しっかりと知識を身につけ、安心して働ける環境を目指しましょう。