携帯電話の使用で何点の減点になりますか?

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携帯電話使用による減点数は、状況によって異なります。運転中の携帯電話操作で交通の危険を生じた場合は6点、保持のみの場合は3点の減点となります。 安全運転のため、運転中は携帯電話の使用を避けましょう。

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運転中のスマホ、その一瞬が命取りに? 減点だけじゃない、リスクを知ろう

現代社会において、スマートフォンは生活に欠かせないツールとなっています。しかし、その便利さの裏には、重大なリスクが潜んでいることを忘れてはなりません。特に運転中のスマートフォンの使用は、自分自身だけでなく、周囲の人々の命をも危険にさらす行為です。一体どれだけの減点になるのか、そして減点以上に深刻なリスクとは何か、詳しく見ていきましょう。

道路交通法では、運転中のスマートフォン使用は「ながら運転」に該当し、厳しく罰せられています。具体的には、「保持」と「交通の危険を生じさせるおそれのある方法」の2種類に分けられ、それぞれ減点数が異なります。

  • 保持: スマートフォンを手に持って通話したり、画面を操作したりする行為。これは3点の減点となります。一見軽い違反のように思えますが、ほんの数秒の脇見でも、思わぬ事故につながる可能性があります。時速60kmで走行している場合、1秒間に進む距離は約17メートル。メールを3秒確認するだけで、50メートル以上も車は進んでしまうのです。

  • 交通の危険を生じさせるおそれのある方法: スマートフォンを操作しながら蛇行運転をする、信号を見落とすなど、周囲に危険を及ぼす可能性のある行為。これは6点の減点となり、一発で免許停止処分を受ける可能性もあります。 例えば、カーナビアプリの操作に気を取られて対向車線にはみ出したり、メッセージの返信に夢中になって歩行者に気づかず接触事故を起こしたりするケースが考えられます。

減点だけでなく、罰金も科せられます。保持の場合は普通車で1万8千円、二輪車で1万2千円。交通の危険を生じさせるおそれのある方法の場合は普通車で2万5千円、二輪車で1万8千円です。

しかし、減点や罰金以上に深刻なのは、人命に関わる事故を引き起こす可能性です。スマートフォン操作による脇見運転は、飲酒運転と同等、あるいはそれ以上に危険であるという研究結果も出ています。一瞬の気の緩みが、取り返しのつかない悲劇を生む可能性があることを肝に銘じなければなりません。

近年、ハンズフリー機器の使用が普及していますが、ハンズフリーであっても注意が必要です。通話内容に集中しすぎて、周囲の状況への注意力が散漫になる可能性があります。運転に集中するためには、ハンズフリーであっても通話を控えることが望ましいでしょう。

安全運転を守るためには、運転中はスマートフォンを完全にシャットアウトすることが重要です。運転前に電源を切るか、運転モードに設定することで、着信や通知に気を取られることを防ぎましょう。同乗者がいる場合は、スマートフォン操作を代わりに頼むのも良いでしょう。

「ちょっとだけなら大丈夫」という安易な考えが、大きな事故につながる可能性があります。スマートフォンは便利なツールですが、使い方を誤れば凶器にもなり得ます。運転中はスマートフォンから目を離し、ハンドル操作に集中することで、自分自身と周囲の安全を守りましょう。 少しの意識改革が、安全で安心な交通社会の実現につながるはずです。