検案にかかる費用はいくらですか？

検案にかかる費用

検案は、死亡原因が明らかでない場合や不審死の場合に実施される手続きです。この手続きには費用が発生し、その内訳は次のとおりです。

検視費用（約5万円）
検視とは、医師が遺体を外部から観察して、死亡の状況や外傷の有無などを確認するものです。

検案費用（約2～3万円）
検案とは、検視官が遺体の解剖を行い、死亡の原因を特定するものです。

死体検案書発行料（約5,000～1万円）
検案の結果を作成した書面が死体検案書です。この書面は、遺族が死亡保険金の請求や埋葬許可証の取得などに必要となります。

上記に記載した費用はあくまでも目安であり、自治体によって異なる場合があります。さらに、費用の負担については、自治体によって全額負担、一部負担など対応が異なります。

費用の負担について

検案にかかる費用は、通常、遺族が負担します。ただし、以下のような場合は自治体が費用を負担する場合があります。

• 死亡原因が犯罪行為によるものである場合
• 死亡原因が不明である場合
• 死亡者が生活保護を受けていた場合

いずれにせよ、具体的な費用負担については、管轄の自治体に問い合わせる必要があります。

検案を依頼するタイミング

検案は、死亡原因が明らかでない場合や、不審な状況で死亡した場合に行われます。以下のような場合は、検案を依頼することが推奨されます。

• 死亡原因が不明である場合
• 遺体に外傷や不自然な跡がある場合
• 死亡が突然または予期せぬ状況であった場合
• 死亡時に医師が同席していなかった場合

検案は死亡原因の特定だけでなく、遺族の疑問や不安を解消するためにも重要な手続きです。不明な点がある場合は、迷わず検案を依頼することが大切です。