海外に住民票を抜いていないとどうなる？

海外滞在中に住民票を抜かないとどうなる？

海外への長期滞在を検討する際には、住民票の扱いに注意が必要です。住民票を抜かないまま海外に滞在していると、さまざまな影響が生じます。

住民税の支払い義務

住民税は、市町村に住んでいる人が支払う地方税です。住民票を抜かない限り、海外滞在中でも住民税の支払義務が発生します。

国民健康保険への加入義務

国民健康保険は、日本に住所を有するすべての人が加入する公的医療保険制度です。住民票を抜かない限り、海外滞在中でも国民健康保険への加入義務があり、保険料を支払う必要があります。

年金保険料の支払い義務

年金保険料は、将来の年金受給のために支払う保険料です。住民票を抜かない限り、海外滞在中でも年金保険料を支払う義務があります。

その他の影響

住民票を抜かないまま海外に滞在していると、以下のような影響も生じます。

• 選挙権の喪失
• 児童手当などの各種手当の受給不可
• 戸籍上の記載に影響

住民票を抜くタイミング

海外滞在が1年を超える場合は、住民票を抜く必要があります。住民票を抜くタイミングは、以下のように決まっています。

• 1年を超えて海外滞在する場合は、滞在先での滞在日から起算して1年以内
• 1年未満で海外滞在する場合は、住民票を抜く必要なし

住民票を抜く方法

住民票を抜くには、以下のような手順を踏む必要があります。

1. 転出届を記入する
2. 転出届を出生地（または本籍地）の市区町村役場に提出する
3. 海外転出証明書（旅券に転出日が記載される）を発行してもらう

住民票を抜いた後は、海外での滞在期間に関わらず、住民税や国民健康保険料の支払義務はなくなります。ただし、年金保険料の支払義務は引き続き発生します。

海外滞在中の住民票の扱いに関する注意点

• 海外滞在中に住民票を抜いた場合、再入国時に住民票を再登録する必要があります。
• 海外滞在中に住民票を抜かない場合、帰国後に住民税や国民健康保険料の滞納分を請求されることがあります。
• 海外滞在中に住民票を抜くと、戸籍謄本等に「除籍」と記載されます。

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