警察に通報されるとどうなる？

警察に通報されるとどうなる？ – 知っておくべきこと、緊急時以外も

110番通報、それは緊急事態が発生した際に頼りになる存在です。しかし、実際に通報した場合、どのようなプロセスを経て、どんな事態になるのかを具体的に知っている人は意外と少ないかもしれません。この記事では、警察に通報した場合の流れ、そして緊急時以外に通報した場合のリスクについて解説します。

110番通報から警察官到着までの流れ

冒頭にも記載されているように、110番に通報すると、まず通信指令センターにつながります。ここから、迅速な対応のために重要な情報収集が始まります。オペレーターは、落ち着いて以下の情報を明確に伝えられるようにしましょう。

1. 何があったのか（事件・事故の内容）: 具体的に、何が起きたのか、どんな状況なのかを説明します。「交通事故が発生した」「泥棒が入ったようだ」「ケンカをしている人がいる」など、できるだけ詳細に伝えましょう。
2. どこで発生したのか（場所）: 正確な場所を伝えます。住所、目印になる建物、交差点の名前など、可能な限り詳しく伝えましょう。場所が特定できないと、警察官の到着が遅れてしまう可能性があります。
3. いつ発生したのか（時間）: いつ頃発生したのかを伝えます。現在進行形なのか、数分前なのか、数時間前なのかによって、警察の対応は変わってきます。
4. 誰が被害者・加害者なのか（人物）: 被害者や加害者の人数、特徴（服装、年齢、性別など）を伝えられる範囲で伝えます。特に、犯人が逃走している場合は、その方向を伝えることが重要です。
5. 通報者の名前と連絡先: これは、警察が後日、詳細な状況を確認したり、状況の変化を伝えたりするために必要となります。

これらの情報がオペレーターによってコンピューターに入力され、指令台に送られます。指令台では、入力された情報をもとに、最も適切な警察官が現場に派遣されます。派遣された警察官は、現場に到着後、状況を確認し、必要な措置を講じます。

緊急時以外に通報するとどうなる？

110番は緊急性の高い事案に対応するための専用回線です。いたずら電話はもちろんのこと、緊急性の低い相談や問い合わせなどで110番を利用すると、本当に助けを必要としている人の通報がつながりにくくなる可能性があります。

緊急性の低い相談や問い合わせは、警察相談専用電話「#9110」を利用しましょう。これは、生活の安全に関する悩みや困りごとについて、専門の相談員がアドバイスをしてくれるサービスです。例えば、「近所の騒音がうるさい」「詐欺にあってしまったかもしれない」などの相談が可能です。

110番通報は最後の手段

110番は、命の危険が迫っている、犯罪に巻き込まれている、あるいは巻き込まれる可能性があるなど、一刻も早く警察官の助けが必要な場合に利用するものです。

嘘の通報は絶対にやめましょう。 嘘の通報は、偽計業務妨害罪に問われる可能性があり、場合によっては逮捕されることもあります。また、悪質な場合は、損害賠償を請求される可能性もあります。

緊急時以外は#9110、またはお近くの警察署に相談するようにしましょう。適切な判断と行動が、自分自身と社会を守ることに繋がります。

この記事が、110番通報について理解を深め、適切な行動をとるための一助となれば幸いです。