お見舞いのお金は新札ですか?

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お見舞いの際は、新札を使うべきではありません。新札は「病気やケガを待っていた」という意味になりかねません。手持ちのお札で、急いで駆けつけたことを伝える気持ちを表しましょう。
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お見舞いのお金、新札はNG? 心遣いを伝えるために

お見舞いに伺う際、気になるのがお見舞金のマナー。包む金額はもちろん、お札の種類についても迷う方は多いのではないでしょうか。「新札を用意した方が丁寧」という考えもあれば、「新札は避けた方が良い」という声も耳にします。一体どちらが正しいのでしょうか? 結論から言うと、お見舞いの場合は、新札ではなく、手持ちのお札を使うのが一般的です。

新札は、パリッとした真新しい状態から、「この日のために用意していた=病気やケガを待っていた」という印象を与えかねません。お見舞いというデリケートな場面では、相手を不快にさせないよう、細やかな配慮が必要です。たとえ悪気がなくても、誤解を招いてしまう可能性があるなら、避けるのが賢明でしょう。

では、なぜ手持ちのお札が良いのでしょうか? それは、急いで駆けつけた気持ちを表すことができるからです。お財布に入っていたありふれたお札を使うことで、「あなたのことを心配して、すぐに駆けつけました」という真心を伝えることができます。相手に、準備していたわけではない、自然な思いやりを感じてもらえるでしょう。

もちろん、あまりにもしわくちゃだったり、汚れていたりするお札は失礼にあたります。適度に折り目がついている程度であれば問題ありませんが、あまりに状態が悪い場合は、軽くアイロンをかけたり、銀行で新札に交換してもらった上で、少し折り目をつけたりすると良いでしょう。あくまで「新札を用意した」のではなく、「相手に失礼のない状態にした」という点が重要です。

お見舞金を入れる袋にも注意が必要です。紅白の水引が印刷されたお見舞い用の袋を選びましょう。「御見舞」と表書きし、自分の名前をフルネームで記入します。袋の裏側にも、金額と自分の住所を記入しておくと、受け取った側が管理しやすいため親切です。

お見舞金は、あくまでも気持ちの表れです。金額にこだわるよりも、相手を思いやる気持ちが大切です。お見舞いに伺う際には、相手の状況を考慮し、無理のない範囲で包むようにしましょう。また、お見舞い金だけでなく、相手の好きな食べ物や、入院生活に役立つ日用品などを一緒に持っていくのも良いでしょう。

相手が病気やケガで辛い思いをしている時、心からの心配りと共に見舞いの気持ちを伝えることが大切です。新札か手持ちのお札か、という些細なことにも配慮することで、相手を気遣う気持ちをより深く伝えることができるでしょう。

最後に、お見舞いに行く際には、相手の体調や都合を事前に確認し、長居にならないように気をつけましょう。静かに過ごせるように配慮し、相手を励ます温かい言葉をかけることが、何よりの支えとなるはずです。 心遣いを込めたお見舞いで、少しでも相手の心が軽くなるように願っています。