ずっと使っていないスイカはどうなる?

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Suicaは10年以上使わなければ失効し、利用できなくなります。残高とデポジットは払い戻されますが、カードは回収されます。長く使っていないSuicaがある場合は、期限切れになる前に確認し、必要な手続きを行いましょう。
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忘れられたSuicaの運命:10年の眠りから覚める?

財布の奥底、引き出しの片隅、あるいは旅行バッグのポケット…。ふと目に止まったSuica、最後に使ったのはいつだったか覚えていますか? もしかしたら、それは10年の眠りについたまま、静かにその期限を迎えているかもしれません。

Suicaは非常に便利な交通系ICカードですが、実は有効期限が存在します。最終利用日から10年間利用がない場合、そのSuicaは失効し、二度と使うことができなくなります。旅行の記念に取っておいたSuica、引っ越しで使わなくなったSuica、あるいは存在すら忘れていたSuica…。思い当たる節はありませんか?

失効したSuicaは、もはやただのプラスチック片ではありません。中にはまだ残高が残っているかもしれませんし、500円のデポジットも含まれています。これらは払い戻しの対象となりますが、手続きにはカード本体が必要となります。つまり、Suicaが見つからない限り、眠れるお金は永遠に目覚めることはないのです。

もし、長らく使っていないSuicaを発見したら、まずは残高と最終利用日を確認しましょう。駅にある券売機や精算機、Suica対応のスマートフォンアプリで簡単に確認できます。最終利用日から10年が経過していない場合、そのまま利用可能です。コンビニなどで少額の買い物をするだけでも、有効期限が延長されます。

しかし、10年が経過している、あるいは間近に迫っている場合は、払い戻し手続きを行いましょう。JR東日本の主な駅にある「みどりの窓口」などで手続きできます。必要なものは、失効したSuicaと、払い戻しを受けるための身分証明書です。払い戻し金額は、残高とデポジットの合計額となります。ただし、払い戻し手続きが完了すると、Suicaは回収されます。思い出の詰まったSuicaとの別れは少し寂しいかもしれませんが、眠らせておくよりは有効活用できるはずです。

また、Suicaにはオートチャージ機能が設定されている場合があります。長年使っていないSuicaにオートチャージが設定されていると、予期せぬ引き落としが発生する可能性があります。失効前にオートチャージを解除しておきましょう。

Suicaの有効期限は、私たちの記憶の曖昧さにつけこむように、静かに訪れます。大切な思い出と共に、あるいは忘れられた存在として、私たちの生活の片隅に眠っているSuica。たまには財布の中身や引き出しの整理をして、眠れるSuicaを目覚めさせてみてはいかがでしょうか。もしかしたら、思わぬお小遣いが発見できるかもしれません。そして、現在利用しているSuicaも、定期的に利用することで、失効を防ぎ、快適なスマートライフを送り続けましょう。 Suicaは便利で身近な存在だからこそ、その小さなプラスチック片に潜む「10年ルール」を忘れずに、大切に使い続けていきたいものです。