ふくさを渡すときの言葉は?

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お祝いの気持ちを込めて、ふくさを開いて表書きが見えるようにし、「この度は誠におめでとうございます」など一言添えてお渡しするのが丁寧なマナーです。相手への心遣いを忘れずに、お祝いの席に華を添えましょう。
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袱紗(ふくさ)は、祝儀袋や不祝儀袋を包むもので、贈り物への配慮と、相手への敬意を表す重要なアイテムです。単に袋を包むだけでなく、袱紗の扱い方、そしてそれを渡す際の言葉遣いは、贈る側の品格を大きく左右します。 お祝い事の際に袱紗を使用する機会は多く、その適切な言葉選びと動作は、忘れがちなマナーポイントでもあります。

この記事では、袱紗を渡す際にどのような言葉を用いれば良いのか、状況別に具体的な例文を交えながら解説します。 単なる「おめでとうございます」では済まされない、より丁寧で心温まる言葉遣いを学ぶことで、あなたの誠意を相手に確実に伝えることができます。

1. 基本的な言葉遣い:フォーマルな場

最も基本となるのは、袱紗を開いて祝儀袋の表書きが見えるようにし、「この度は誠におめでとうございます。ささやかですが、お祝いをさせていただきます。」と述べることです。 この言葉は、どのようなお祝い事にも対応できる汎用性を持っています。 ポイントは、「ささやかですが」と謙遜することによって、相手への配慮を示す点です。 過度な謙遜は禁物ですが、控えめで丁寧な表現が好ましいです。

フォーマルな場では、相手が誰であろうと、この基本的な言葉遣いを軸に、状況に応じて言葉を加えるのが適切です。 例えば、結婚祝いならば「末永くお幸せに」と付け加えるのも良いでしょう。 昇進祝いなら「今後のご活躍を祈念しております」など、そのお祝い事に合った言葉を添えることが大切です。

2. 親しい間柄の場合:親しみを込めた言葉遣い

親しい間柄であれば、堅苦しい表現は避け、より親しみを込めた言葉遣いが適しています。 ただし、親しさ故に失礼な言葉遣いにならないように注意が必要です。

例えば、「○○(相手の名前)、結婚おめでとう!ささやかだけど、祝いの気持ちだよ。」のように、親しみのある言葉で始めるのも良いでしょう。 しかし、ここで重要なのは、袱紗を開いて祝儀袋を見せるという動作は、親しい間柄であっても必ず行うべき点です。 これは、単なる贈り物ではなく、フォーマルな儀礼であることを示すためです。

3. 状況別の言葉遣い:具体的な例文

  • 結婚祝い: 「この度はご結婚誠におめでとうございます。末永くお幸せに。ささやかですが、お祝いをさせていただきます。」
  • 出産祝い: 「この度はご出産おめでとうございます。お子さんのご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。ささやかですが、お祝いをさせていただきます。」
  • 昇進祝い: 「この度は昇進おめでとうございます。今後のご活躍を心より祈念しております。ささやかですが、お祝いをさせていただきます。」
  • 新築祝い: 「この度は新築おめでとうございます。素敵な新居で、楽しい日々をお過ごしください。ささやかですが、お祝いをさせていただきます。」

4. 言葉遣い以外の注意点

言葉遣いだけでなく、袱紗の扱い方にも注意が必要です。 袱紗は丁寧に扱い、相手に失礼のないように、きちんと包んで渡すことが大切です。 また、渡す際には、両手で袱紗を差し出すのがマナーです。

さらに、渡すタイミングにも気を配りましょう。 お祝いの席の落ち着いた時間帯を選び、周囲の状況を考慮して渡すことが重要です。

袱紗を渡す際の言葉遣いは、相手への敬意と祝いの気持ちを伝える上で重要な要素です。 この記事で紹介した例文を参考に、状況に合った言葉選びと、丁寧な動作を心がけ、お祝いの席をより一層華やかなものにしていきましょう。 大切なのは、言葉だけでなく、心からの祝いの気持ちを表すことです。