クローバーマーク どこにつける?

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高齢者マーク(クローバーマーク)は、車の前面と後面の地上0.4~1.2mの位置に、見やすいよう1枚ずつ貼りましょう。フロントガラスや側面ガラスへの貼付は、車検シール等を除き法令で禁止されています。初心者マークと同様の貼り付け位置です。

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クローバーマーク(高齢運転者標識)の正しい装着位置:安全と法律を守るために

高齢運転者標識、通称「クローバーマーク」は、高齢ドライバーが安全に運転できるよう、周囲のドライバーに注意を促すための重要な標識です。しかし、その役割を最大限に活かすためには、正しい位置に装着する必要があります。誤った場所に装着すると、周囲からの視認性が低下し、安全運転支援の効果が薄れるだけでなく、法律に違反する可能性もあります。

この記事では、クローバーマークの適切な装着位置について、詳しく解説します。単なる位置情報だけでなく、その理由や注意点、関連する法律まで網羅し、高齢ドライバーとその周囲の安全に貢献できる情報を提供します。

クローバーマークの装着位置:基本ルール

大前提として、クローバーマークは、車両の前面と後面に1枚ずつ、明確に見えるように装着する必要があります。具体的には、以下の条件を満たすように装着してください。

  • 地上からの高さ: 地上0.4メートル以上1.2メートル以下の位置。これは、一般的な乗用車や軽自動車において、他の車両からの視認性を確保するために定められています。
  • 明確な視認性: マークが泥や雪などで覆われていないか、周囲の装飾品などで隠れていないかを確認してください。特に悪天候時には、こまめな清掃が必要です。
  • 適切な固定方法: マグネット式、吸盤式、ステッカー式など、様々な固定方法がありますが、走行中に剥がれないように、しっかりと固定されていることを確認してください。

装着場所の具体的な例と注意点

  • 前面: ボンネット、またはフロントグリルに装着するのが一般的です。ボンネットに装着する場合は、ワイパーの邪魔にならない位置を選びましょう。
  • 後面: バックドア、またはリアバンパーに装着するのが一般的です。バックドアに装着する場合は、リアワイパーの可動範囲を考慮してください。

避けるべき装着場所

以下の場所への装着は、法律で禁止されている、または安全上の理由から避けるべきです。

  • フロントガラス、側面ガラス: 道路運送車両法により、車検シール等を除き、フロントガラスや側面ガラスへの貼り付けは禁止されています。視界を妨げ、安全運転を阻害する可能性があるためです。
  • ヘッドライト、テールランプ: 光を遮断したり、反射を妨げたりする可能性があり、他の車両からの視認性を低下させるため、避けてください。
  • ナンバープレート: ナンバープレートを隠すことは、道路交通法違反となります。
  • ドアミラー: 視界を妨げる可能性があるため、避けてください。

クローバーマーク装着の法的根拠

高齢運転者標識の表示は、道路交通法第71条の5に規定されており、70歳以上の運転者が対象となります。違反した場合、道路交通法違反として罰則が科せられる可能性があります。

高齢ドライバーとその家族へのメッセージ

クローバーマークは、高齢ドライバー自身だけでなく、周囲のドライバーにとっても、安全運転を促進するための重要な標識です。正しい位置に装着し、周囲への配慮を心がけることで、より安全な運転環境を作り出すことができます。

高齢ドライバーの家族は、クローバーマークの適切な装着方法を高齢ドライバーに説明し、定期的に装着状態を確認するよう心がけましょう。また、運転能力に不安を感じる場合は、運転免許の自主返納も検討するべきでしょう。

クローバーマークは、安全運転のための第一歩です。高齢ドライバーとその家族が、安全運転意識を高め、事故のない快適なカーライフを送れるよう、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。