クーラー病になったらどうすればいいですか？

クーラー病？ それは一体なに？症状と対策、そして意外な落とし穴

夏場のオフィスや商業施設、電車内。どこに行ってもクーラーが効きすぎて寒い！と感じることはありませんか？快適なはずの空間が、実は体に不調をもたらしているかもしれません。それが、いわゆる「クーラー病」と呼ばれるものです。

正式な病名ではありませんが、クーラー病は、冷房の効きすぎた環境に長時間さらされることで自律神経が乱れ、様々な症状を引き起こす状態を指します。主な症状としては、肩こり、冷え性、疲労感、頭痛、便秘、下痢、生理不順などが挙げられます。まるで、冬に感じるような不調が、夏に現れるのが特徴です。

「もしかしてクーラー病かも…？」そう思ったあなたに、今日からできる対策をいくつかご紹介します。

1. 温度設定を見直す： まずは、職場のクーラー設定温度を確認してみましょう。理想は25℃～28℃程度。難しい場合は、直接風が当たらないように席を移動したり、上司や同僚に相談してみるのも有効です。

2. 服装で調整する： 薄手の上着やカーディガン、ストールなどを常に持ち歩き、寒さを感じたらすぐに羽織るようにしましょう。特に、首元、手首、足首を冷やさないことが大切です。レッグウォーマーやアームウォーマーも効果的です。

3. 温かい飲み物を積極的に摂る： 冷たい飲み物は体を冷やしてしまうため、できるだけ温かい飲み物を飲むように心がけましょう。生姜湯やハーブティーなどがおすすめです。カフェインの摂りすぎには注意が必要です。

4. 軽い運動やストレッチをする： 同じ体勢で長時間座りっぱなしだと、血行が悪くなり、体が冷えやすくなります。こまめに立ち上がってストレッチをしたり、軽い運動を取り入れることで、血行促進効果が期待できます。休憩時間には、オフィス内を歩き回るだけでも違います。

5. 入浴で体を温める： シャワーだけでなく、湯船に浸かることで、体の芯から温めることができます。38℃～40℃程度のぬるめのお湯にゆっくりと浸かるのがおすすめです。入浴剤を入れるのもリラックス効果を高めるのに役立ちます。

意外な落とし穴：冷え以外の原因も考慮しよう

クーラー病の原因は、冷えだけではありません。乾燥も大きな要因の一つです。冷房は空気を乾燥させるため、肌や喉の乾燥を引き起こし、免疫力低下につながることもあります。加湿器を使用したり、こまめな水分補給を心がけましょう。

また、運動不足や偏った食生活も、自律神経の乱れを引き起こす原因となります。バランスの取れた食事を心がけ、積極的に体を動かすようにしましょう。

それでも症状が改善しない場合は…

上記のような対策を試しても症状が改善しない場合は、内科や婦人科などを受診し、専門医に相談することをおすすめします。他の病気が隠れている可能性も考慮し、適切な診断と治療を受けることが大切です。

クーラー病は、日常生活にちょっとした工夫を取り入れることで、症状を軽減することができます。快適な夏を過ごすために、今日からできる対策を実践してみましょう。