サイドブレーキとギアどっちが先ですか?

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車を運転する場合、発進時はまずギアを入れてからサイドブレーキを解除する。駐車時は逆で、サイドブレーキを引いてからギアを入れる。この手順を間違えると、車の構造にダメージを与え、傷みやすくなる可能性があるので注意が必要だ。

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サイドブレーキとギア、どっちが先? 車の寿命を延ばす正しい操作

車を運転する上で、基本中の基本でありながら、意外と曖昧にされがちなのがサイドブレーキとギアの操作順序。なんとなく行っている方も多いかもしれませんが、正しい手順を理解し実践することで、車の寿命を延ばし、安全な運転につながります。今回は、発進時と駐車時それぞれの正しい操作手順と、その理由を詳しく解説します。

発進時:ギアを入れてからサイドブレーキを解除

発進時は、まずギアを1速(MT車の場合)またはDレンジ(AT車の場合)に入れます。その後、クラッチを繋ぎ始める(MT車の場合)もしくはアクセルを軽く踏み始めながら(AT車の場合)、サイドブレーキを解除します。この手順を守ることで、以下のメリットがあります。

  • 駆動力の確保: ギアを入れることで、エンジンからの駆動力がタイヤに伝わる状態になります。サイドブレーキを解除する前に駆動力を確保することで、スムーズな発進が可能になります。特に坂道発進の場合、この手順は重要です。サイドブレーキを先に解除すると、車が後退してしまう可能性があり、危険です。
  • クラッチやブレーキへの負担軽減: ギアを入れて駆動力を確保してからサイドブレーキを解除することで、クラッチやブレーキへの負担を軽減できます。サイドブレーキだけで車を支えている状態から発進しようとすると、クラッチやブレーキに大きな負荷がかかり、摩耗を早める原因となります。
  • スムーズな発進: ギアを入れて駆動力を準備してからサイドブレーキを解除することで、ぎくしゃくすることなく、スムーズに発進できます。同乗者にとっても快適なドライブを提供することに繋がります。

駐車時:サイドブレーキを引いてからギアを入れる

駐車時は、まず完全に停止してからサイドブレーキを引きます。その後、ギアをニュートラル(MT車、AT車)またはPレンジ(AT車)に入れます。この手順を守ることで、以下のメリットがあります。

  • 確実な駐車: サイドブレーキを確実に引くことで、車が動き出すのを防ぎます。特に坂道での駐車では、この手順は必須です。ギアだけに入れていても、車の重みで動き出してしまう可能性があります。
  • トランスミッションへの負担軽減: 平坦な場所であっても、ギアを入れて駐車すると、トランスミッションに負担がかかります。サイドブレーキを先に引くことで、トランスミッションへの負担を軽減し、寿命を延ばすことに繋がります。
  • 安全性の確保: 万が一、ギアの入れ忘れや誤操作があった場合でも、サイドブレーキが引かれていれば、車は動き出しません。二重の安全対策として、サイドブレーキを先に引くことは非常に重要です。

間違った手順によるリスク

サイドブレーキとギアの操作手順を間違えると、以下のようなリスクがあります。

  • 部品の摩耗促進: クラッチ、ブレーキ、トランスミッションなど、車の重要な部品に過剰な負担がかかり、摩耗が促進されます。結果として、修理費用がかさむことになります。
  • 車の故障: 最悪の場合、部品の破損につながり、車が故障する可能性もあります。
  • 事故の危険性: 坂道発進時などに後退してしまうなど、事故につながる危険性があります。

一見些細な操作に思えるかもしれませんが、正しい手順を身につけることで、車の寿命を延ばし、安全な運転につながります。ぜひ、今日から意識して実践してみてください。 また、車種によっては操作手順が異なる場合もありますので、取扱説明書をよく読んで確認することをお勧めします。安全運転を心がけ、快適なカーライフを送りましょう。