スリを防ぎたいのですが、どうすればいいですか？

スリ対策：油断大敵！旅先・日常で賢く身を守るための実践的ガイド

スリ被害は、旅行先だけでなく日常でも起こりうる身近な犯罪です。一度被害に遭うと、金銭的な損失だけでなく、精神的なショックも大きいため、事前の対策が重要です。既知の対策に加え、より具体的な場面を想定した、スリから身を守るための実践的な方法を以下に紹介します。

1. 油断禁物！警戒心を持つことが最大の防御

• 「自分は大丈夫」は禁句: スリは、警戒心の薄い人ほど狙いやすいと考えます。「まさか自分が」という気持ちを捨て、常に周囲への注意を払いましょう。特に、観光地やイベント会場など、人が密集する場所では警戒レベルを上げることが重要です。
• 挙動不審な人物に注意: 必要以上に近づいてくる人、不自然な動きをする人、視線を合わせてこない人など、怪しいと感じたら距離を置きましょう。
• 周囲の状況を把握: 人の流れ、死角となる場所、出口などを意識することで、危険を察知しやすくなります。

2. スマートな持ち物管理でリスクを軽減

• 現金は分散して持ち歩く: 多額の現金を持ち歩くのは避けましょう。どうしても必要な場合は、複数箇所に分散して保管し、人目に触れないように取り出すように心がけましょう。
• クレジットカードや電子マネーを活用: 現金の使用を極力減らし、クレジットカードや電子マネーを活用することで、盗難時のリスクを軽減できます。万が一盗難に遭った場合でも、利用停止手続きを行うことで被害を最小限に抑えられます。
• 貴重品は肌身離さず: パスポート、クレジットカード、スマートフォンなどの貴重品は、必ず目の届く場所に保管しましょう。内ポケット付きの上着や、セキュリティポーチなどを活用するのも効果的です。
• バッグの選び方・持ち方: 背負うタイプのバッグは、常に体の前に抱えるように持ち、ファスナーや留め具が確実に閉まっているかを確認しましょう。肩掛けバッグの場合は、たすき掛けにして、しっかりと抱え込むように持ちましょう。

3. シーン別の具体的な対策

• 公共交通機関: 混雑した電車やバスの中では、特に注意が必要です。バッグを前に抱え、周囲の人との間に隙間を作らないようにしましょう。座席に座る場合は、バッグを膝の上に置くか、足元に置く場合はストラップを足に巻き付けるなど、盗難防止対策を施しましょう。
• カフェやレストラン: 席を立つ際に、スマートフォンや財布をテーブルに置いたままにするのは厳禁です。必ず持ち歩くか、信頼できる人に預けるようにしましょう。
• ATM利用時: 周囲に不審者がいないか確認してから操作を行いましょう。操作中は、手元を隠すように意識し、暗証番号を入力する際は特に注意が必要です。
• ホテル: チェックイン時やチェックアウト時など、荷物から目を離す際には、注意が必要です。貴重品はセーフティーボックスに預けるなど、盗難防止対策を徹底しましょう。
• 写真撮影時: スマートフォンやカメラを手に持ったまま、夢中で撮影に集中していると、スリのターゲットになりやすくなります。撮影に夢中になりすぎず、周囲への注意を払いましょう。

4. 被害に遭ってしまったら…

• すぐに警察に届け出る: 被害に遭ったことに気づいたら、すぐに最寄りの警察署または交番に届け出ましょう。
• クレジットカード会社や銀行に連絡: クレジットカードやキャッシュカードが盗まれた場合は、すぐに利用停止手続きを行いましょう。
• パスポートの再発行手続き: パスポートが盗まれた場合は、大使館や領事館で再発行手続きを行いましょう。

スリは、ほんの一瞬の隙を狙って行われます。常に警戒心を持ち、適切な対策を講じることで、被害に遭うリスクを大幅に減らすことができます。楽しい旅や快適な日常を送るために、これらの対策を参考に、スリから賢く身を守りましょう。