ルイヴィトンの製造番号の見方は？

ルイ・ヴィトンの製造番号：解読のヒントと注意点 – 知っておくべき真実

ルイ・ヴィトン（Louis Vuitton, LV）の製品を手にした時、あなたは「本物かどうか？」、そして「いつ頃作られたものなのか？」という疑問を持つかもしれません。その手がかりとなるのが、製品に刻印されている製造番号（シリアルナンバー、date codeとも呼ばれます）です。

しかし、この製造番号、一筋縄ではいかない複雑さを持っています。簡単に読み解けるものもあれば、まるで暗号のように解読に手間取るものまで、様々です。そこで、ルイ・ヴィトンの製造番号について、知っておくべきポイントを詳しく解説します。

製造番号は「本物」の証明ではない！

まず最初に覚えておいていただきたいのは、製造番号があるからといって、必ずしも本物であるとは限らないという点です。残念ながら、精巧な偽物にも製造番号が刻印されているケースが増えています。製造番号はあくまで一つの判断材料であり、他の要素（素材の質感、縫製、ロゴの配置など）と合わせて総合的に判断する必要があります。

製造番号の場所は？

製造番号は、バッグの内側、ポケットの中、革タグの裏側など、製品によって刻印されている場所が異なります。隅々まで探してみてください。刻印方法は、型押し、スタンプ、熱転写など様々です。

製造番号のパターン：年代によって変化

製造番号の形式は、製造時期によって大きく変化します。主なパターンは以下の通りです。

• 1980年代初期まで：数字のみ

  • シンプルな数字のみで構成されています。

• 1980年代中期～1980年代末期：数字とアルファベット

  • 例：832
  • 最初の数字は製造年、残りの数字は製造月を表していると考えられます。

• 1990年代～2006年：アルファベット2文字＋数字4桁

  • 例：VI0926
  • 最初のアルファベット2文字は製造国を表し、数字は製造年月を表します。
  • 数字の読み方: 1桁目と3桁目が製造月、2桁目と4桁目が製造年を表します。（例：09は9月、26は1996年）

• 2007年～現在：アルファベット2文字＋数字4桁

  • 例：SD1157
  • 基本的な構成は1990年代～2006年と同様ですが、数字の読み方が異なります。
  • 数字の読み方: 1桁目と3桁目が製造週、2桁目と4桁目が製造年を表します。（例：15は15週目、7は2017年）

製造国を表すアルファベット

最初のアルファベット2文字は、製造国を表します。代表的な製造国とそのコードは以下の通りです。

• フランス：A0, A1, A2, AA, AN, AR, AS, BA, BJ, CT, DU, ET, FL, LW, MB, MI, NO, RA, RI, SD, SF, SL, SN, SP, SR, TH, VI
• スペイン：CA, LO, LB, LM, LW
• イタリア：BC, BO, CE, FO, MA, RC, RE, TD
• アメリカ：FC, FH, OS, SD
• ドイツ：LP

注意点：番号がない場合や、刻印が不鮮明な場合も

ごく稀に、製造番号が刻印されていない製品も存在します。これは、初期の製品や、特定の素材・デザインの製品に見られることがあります。また、長年使用しているうちに刻印が薄れて読めなくなることもあります。

まとめ：製造番号はあくまで手がかりの一つ

ルイ・ヴィトンの製造番号は、製品の真贋や製造時期を判断するための貴重な情報源となります。しかし、偽物にも刻印されている可能性があるため、過信は禁物です。素材、縫製、ロゴ、その他細部に至るまで総合的にチェックし、必要であれば専門家の鑑定を依頼することをおすすめします。

この情報が、あなたのルイ・ヴィトンとの出会いをより豊かなものにする一助となれば幸いです。