ヴィーガンが避けるべきものは何ですか？

ヴィーガンが避けるべき、意外な落とし穴

ヴィーガンは動物性食品を一切口にしないことは広く知られています。肉、魚、卵、乳製品はもちろんのこと、蜂蜜までもがNG対象です。しかし、ヴィーガン生活を始めたばかりの人や、これから始めようと思っている人にとって、一見分かりにくい落とし穴がいくつか存在します。今回は、意外な盲点になりがちな、ヴィーガンが避けるべきものを詳しく見ていきましょう。

１. 隠れ動物性成分

食品表示をよく見ると、普段何気なく食べている加工食品に、動物由来の成分が隠れていることがあります。

• 乳製品由来: 乳糖、カゼイン、ホエイ（乳清）など。パン、お菓子、調味料などに含まれていることが多く、注意が必要です。
• 卵由来: 卵白、卵黄、卵殻カルシウムなど。マヨネーズ、麺類、菓子類などに使用されています。
• ゼラチン: 動物の骨や皮から抽出されるコラーゲンを原料としたゼラチンは、ゼリーやグミ、ヨーグルトなどに使われています。
• 着色料: コチニール色素（カルミン酸）は、カイガラムシという昆虫から抽出される赤色の着色料で、お菓子や飲料などに使われています。

２. 動物性由来の添加物

食品添加物の中にも、動物由来のものが存在します。

• ビタミンD3: 羊毛脂から抽出されることが多く、サプリメントや一部の食品に添加されています。
• シェラック: カイガラムシの分泌物から作られる樹脂で、コーティング剤としてお菓子や果物の表面に使われています。
• ラノリン: 羊毛から採取される油脂で、化粧品や医薬品、食品の乳化剤などに使用されます。

３. 衣類や日用品

食生活以外でも、動物由来の素材や成分が含まれているものが多くあります。

• 衣類: 革製品（バッグ、靴、ベルトなど）、ウール、カシミヤ、シルク、ダウンなど。
• 化粧品: 動物実験が行われているもの、ミツロウ、ラノリン、コラーゲンなど動物由来の成分が含まれているもの。
• 日用品: 石鹸、洗剤、歯磨き粉などの中には、動物性油脂やグリセリン（動物性由来の場合がある）が含まれているものがあります。

４. エンターテイメント

動物を利用したエンターテイメントも、ヴィーガンは避けるべき対象です。

• 動物園: 動物福祉の観点から問題視されています。
• 水族館: 狭い水槽での飼育は、動物にストレスを与えている可能性があります。
• 乗馬: 動物を人間の娯楽のために利用することになります。

ヴィーガン生活は、動物性食品を避けるだけでなく、日常生活のあらゆる場面で動物への配慮を心がけることが大切です。 製品を購入する際は、原材料名表示をよく確認し、動物由来の成分が含まれていないかを確認しましょう。また、環境問題や労働搾取の問題など、倫理的な消費活動にも目を向けることが重要です。