品物を渡す時の謙遜語は?

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贈り物などに用いる謙遜語として「心ばかり」があります。「心ばかり」は、ささやかな気持ちを表す謙譲の言葉で、贈るものの価値よりも、贈る気持ちの大きさを強調しています。漢字では「心許り」と表記することもあります。
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謙譲語を使った物品の差し出し方

物品を差し出す際には、謙譲語を用いることで相手に敬意を表します。代表的な例を以下に示します。

「心ばかり」

「心ばかり」は、ささやかな気持ちを表す謙譲語です。贈り物の価値よりも、贈る側の誠意が重視されていることが伝わります。

使い方:
「お気持ちだけいただきまして、ありがとうございます。心ばかりですが、お受け取りください。」
「誕生日のお祝いで、心ばかりではございますが、このプレゼントをお渡しします。」

「しるし」

「しるし」は、その場にいない人物や物事を表す謙譲語です。贈り物を、相手との結びつきや感謝の「しるし」として差し出す意味があります。

使い方:
「この度はご結婚おめでとうございます。ご両家の末永いお幸せをお祈りして、ささやかなしるしをお贈りいたします。」
「ご苦労さまのしるしとして、この菓子折りをお受け取りください。」

「粗品」

「粗品」は、質素なものやちょっとした贈り物を表す謙譲語です。贈り物の価値を低く見せて、相手に気を使わせないようにする意図があります。

使い方:
「お見舞いに伺うにあたり、ご迷惑にならないよう、粗品ではございますが、お持ちしました。」
「ご訪問の御礼に、粗品でございますが、お納めいただければ幸いです。」

「献上」

「献上」は、目上の人に物品を差し出す際に用いる謙譲語です。贈り物の価値や自分の身分を低く見せて、敬意を表します。

使い方:
「お誕生日につき、ささやかながら献上したく、この品をお持ちいたしました。」
「ご就任のお祝いに、心ばかりながら献上させていただきます。」