後払いの滞納は何ヶ月までなら大丈夫？

後払い滞納、何ヶ月までなら大丈夫？…そんな甘い考えは捨てましょう！

後払いサービスの利用が増えるにつれ、滞納に関するトラブルも増加傾向にあります。手軽にショッピングを楽しめる反面、支払いを後回しにすることで「ついつい忘れてしまった」「今月はちょっと厳しいから…」と安易に考えてしまう人も少なくないでしょう。しかし、後払いサービスの滞納は、クレジットカードやローンと同様に、深刻な事態を招きかねません。「何ヶ月までなら大丈夫？」という甘い考えは捨て、滞納のリスクをしっかりと認識する必要があります。

まず大前提として、滞納は1日でもNGです。利用規約に同意した時点で、指定された期日までに支払う義務が発生します。1日でも過ぎれば、それは延滞となり、延滞金が発生する可能性があります。延滞金はサービスによって異なりますが、無視すれば雪だるま式に膨らんでいく可能性も。

そして、滞納期間が長引くほど、事態は深刻化していきます。多くの後払いサービスでは、滞納が続くと以下のような流れで対応が進みます。

• 1ヶ月目： 支払期日を過ぎると、メールやSMSで督促の連絡が届きます。この段階で気付き、すぐに支払えば、大きな問題には発展しないことが多いでしょう。
• 2ヶ月目： 督促状が郵送で届くようになります。電話での連絡が入る場合もあります。この段階でも無視を続けると、信用情報機関に延滞情報が登録される可能性が高まります。信用情報に傷がつくと、今後のクレジットカードやローンの審査に悪影響を及ぼす可能性があります。
• 3ヶ月目〜半年： 督促状に加え、法的措置の予告が届く可能性があります。実際に訴訟を起こされるリスクも高まります。利用金額が少額であっても、少額訴訟の対象となる可能性があり、裁判所に出廷を求められる場合もあります。裁判で敗訴すれば、支払いに加えて訴訟費用も負担することになり、経済的な負担はさらに大きくなります。
• 半年以上： 債権回収会社に債権が譲渡される可能性があります。そうなると、より厳しい督促を受けることになり、精神的な負担も増大します。最悪の場合、給与や財産の差し押さえといった事態に発展する可能性も否定できません。

このように、後払いサービスの滞納は、放置すれば snowball effect のように問題が大きくなり、取り返しのつかない事態に陥る可能性があります。「ちょっとくらい大丈夫」という安易な考えは禁物です。

では、滞納してしまった場合はどうすれば良いのでしょうか？最も重要なのは、すぐに後払いサービス会社に連絡することです。事情を説明し、支払計画について相談しましょう。誠意をもって対応すれば、柔軟な対応を取ってもらえる可能性があります。

また、滞納の根本的な原因を解決することも重要です。家計の見直しを行い、支出をコントロールすることで、将来の滞納を防ぐことができます。

後払いサービスは便利なツールですが、責任を持って利用することが大切です。支払期日は必ず守り、滞納してしまった場合はすぐに対応することで、トラブルを未然に防ぎましょう。快適なショッピングライフを送るためにも、後払いサービスとの適切な付き合い方を心がけてください。