救急車が近づいたら止まるべきですか?

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緊急車両が近づいたら、路肩に停車し、左側に寄ってください。ただし、一方通行の場合は右側に寄ります。交差点は避け、緊急車両の通行を妨げないようにしましょう。

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救急車が近づいてきた!その時、あなたはどのように対応すべきでしょうか? 多くのドライバーにとって、これは緊急時の判断を迫られる、少しばかりパニックになりがちな状況です。 慌てて間違った行動を取ってしまうと、かえって救急車の走行を妨げ、救急を要する患者さんの命に関わる事態にもなりかねません。 そこで、今回は救急車が近づいてきた際の適切な対応について、詳しく解説します。

まず、断言しておきましょう。救急車が近づいてきたら、路肩に停車し、緊急車両の通行を妨げないようにすることが最も重要です。 これは単なるマナーの問題ではありません。法律で定められた義務であり、違反すれば罰則が科せられる可能性があります。 具体的には、道路交通法第70条の2において、緊急車両に道を譲る義務が規定されています。

では、どのようにして道を譲れば良いのでしょうか? ポイントは「安全に、そして迅速に」です。 慌てて危険な行動を取って事故を起こすよりも、少し時間を掛けて安全に停車することが優先されます。

多くの場合、緊急車両はサイレンを鳴らし、赤色灯を点灯させて接近してきます。 これらの合図を確認したら、まず落ち着いて、周囲の状況を把握しましょう。 後続車に十分なスペースがあるか、路肩に安全に停車できるかを確認する必要があります。 無理に停車しようとせず、安全な場所を見つけてから停車しましょう。

停車する際は、できる限り路肩の左側に寄せて停車することが理想的です。 これは、救急車が左側車線を走行することが多いためです。 しかし、一方通行道路や、路肩が狭くて安全に停車できない場合などは、右側に寄せて停車しても構いません。 重要なのは、緊急車両の通行を妨げないことです。

停車する際には、以下の点に注意しましょう。

  • 急ブレーキを踏まない: 急ブレーキは後続車との追突事故につながる危険性があります。 安全な速度で減速し、徐行しながら路肩に寄せていきましょう。
  • 交差点を避ける: 交差点で停車すると、緊急車両の進行を阻害するだけでなく、他の車両との衝突事故の危険性も高まります。 交差点の手前で安全に停車しましょう。
  • ハザードランプを点灯させる: ハザードランプを点灯させることで、後続車に停車していることを知らせ、追突事故を防止する効果があります。
  • 停車後も周囲に注意: 停車した後も、周囲の状況に注意を払い、緊急車両が安全に通過するまで、そのまま停車した状態を維持しましょう。

緊急車両が通過した後、安全を確認してから走行を再開しましょう。 焦って発進する必要はありません。 周りの状況を確認し、安全に走行を再開することが大切です。

救急車のサイレンと赤色灯は、誰かの命を救うための、切実な訴えです。 私たちは、少しでも協力することで、その命を救うことに貢献できるのです。 慌てず、冷静に、そして安全に、道を譲りましょう。 それが、私たち一人ひとりができる、最も大切な社会貢献の一つと言えるでしょう。