月収88000円を1回でも超えたらどうなる?

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月収88,000円を超えた場合、一度でも確定した時点で社会保険の加入義務が発生します。3ヶ月連続で超える必要はなく、雇用契約締結時など、月額賃金が88,000円以上であることが確定した時点で加入対象となります。

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月収88,000円の壁:知っておくべき社会保険加入の落とし穴と対策

「月収88,000円」という数字、あなたは意識したことがありますか?パートやアルバイトで働く多くの人にとって、この金額は社会保険加入の有無を分ける重要なラインとなります。たった一度でも超えてしまったら、一体何が起こるのでしょうか?

なぜ88,000円が重要なのか?

社会保険、特に健康保険と厚生年金保険は、会社員や公務員など、特定の雇用形態で働く人々が加入する制度です。しかし、パートやアルバイトなど、短時間労働者でも、一定の条件を満たせば加入対象となります。その条件の一つが、「月額賃金88,000円以上」なのです。

一度超えたらどうなる? 3ヶ月ルールは嘘?

冒頭にもあるように、一度でも88,000円を超えた時点で社会保険加入義務が発生する、というのが原則です。よく「3ヶ月連続で超えなければ大丈夫」といった誤った情報が出回っていますが、これは誤解を招く表現です。

重要なのは、雇用契約締結時に月額賃金が88,000円以上であることが確定しているかどうか、ということです。たとえ実際に88,000円を超えた月が一度だけであっても、雇用契約上、月額賃金が88,000円以上と定められていれば、その時点で社会保険加入の対象となります。

社会保険加入のメリット・デメリット

社会保険に加入すると、以下のようなメリットとデメリットが生じます。

メリット:

  • 健康保険: 病気やケガで病院にかかった際の医療費が軽減される。傷病手当金など、休業中に給付される制度もある。
  • 厚生年金: 将来受け取れる年金額が増える。遺族年金や障害年金など、万が一の際の保障も充実する。
  • 雇用保険: 失業した場合に失業給付金を受け取れる。育児休業給付金など、育児をサポートする制度もある。

デメリット:

  • 保険料の負担: 給与から保険料が天引きされるため、手取り額が減る。
  • 扶養から外れる可能性: 配偶者の扶養に入っている場合、扶養から外れる可能性があり、配偶者の税金や保険料が増える場合がある。

加入を避けるためにできること

必ずしも社会保険に加入したくない、という人もいるでしょう。その場合、以下のような対策が考えられます。

  • 勤務時間を調整する: 月額賃金が88,000円を超えないように、勤務時間を調整する。
  • 雇用契約内容を確認する: 雇用契約時に、月額賃金が88,000円を超えないように交渉する。
  • 勤務先と相談する: 社会保険加入について、勤務先と相談する。

注意点

社会保険加入は、働き方や収入、家族構成などによって、メリットとデメリットが異なります。自身の状況をしっかりと把握し、加入するかどうかを慎重に検討することが重要です。

また、勤務先が社会保険加入義務があるにもかかわらず、加入させてくれない場合は、違法行為にあたる可能性があります。そのような場合は、労働基準監督署などに相談することを検討しましょう。

まとめ

月収88,000円は、社会保険加入の有無を分ける重要なラインです。一度超えたら、原則として社会保険に加入する必要があります。加入のメリットとデメリットを理解し、自身の状況に合わせて適切な判断をしましょう。不安な場合は、専門家(社会保険労務士など)に相談することをおすすめします。